2024夏、北海道旅行21日目
昨晩の弘前ねぷたの余韻も覚めぬ翌日、朝から夏の突き刺さるような空気に身もだえしながら目覚めた。
こういう時は早く高所に逃げるか、エアコンの効いた車内で移動三昧になるかという決断を迫られる。
まあ、さすがにずっと車内というのも何のためにはるばる旅行に来たのかわからなくなっちゃうので、山に向かって奥入瀬渓流を目指す。
酸ヶ湯から下って行ったブナの二次林が相変わらず美しい。
奥入瀬渓流館でいろいろと情報収集。
それによると奥入瀬渓流は近い将来、車乗り入れ規制がかかるようだ。
そのため一般車両の通行のためのトンネル掘削の試掘に入っているようで、
奥入瀬渓流は、一部の路線バスのみの運行で、歩行者、自転車、小さな電気自動車貸与の形になるようだ。
今現在も大型バスの離合の困難さやマイカーのキャパオーバーなどの問題をかかえているので、これはほんとにいいことだと思う。
相方が車で移動するので、「歩いていけば」とのことで歩き始める。
日向の暑さは下界と一緒で汗が流れ落ちる…
いっそ川に入りたい…
相変わらず外国人観光客が多い。こちらも何かの聖地なんですか?
などと悪態をつきながらも、この水辺の美しい風景には心癒されます。
あまりの暑さに終点を待たず相方にピックアップしてもらった。
車内はやっぱり天国じゃ!
十和田湖を抜け発荷峠を越えて、大湯環状列石の脇を通る。
大湯環状列石の生い立ちは、イギリスのストーンサークルとほぼ年代が同じだという。車窓からも眺めることができたけど、この暑さに知的好奇心は雨散消滅してしまった。資料館をぜひ覗くべきだった。
大和朝廷以前の日本にとても興味がある。文字がないからこそ、地面に刻まれた遺跡や遺構に当時の人々の信仰や自然へのかかわりの痕跡があるのではと思う。
買い物をして一路田沢湖を目指す。そこから秋田駒ヶ岳への県道を登り、その中腹の水沢温泉郷に目指す今日の宿、露天風呂 水沢温泉があります。
旅館部もありますが、今日は素泊まりのこちらをセレクト。
日帰り入浴もやっていて、ひっきりなしに浴客が訪れるかなり人気の施設のようです。
旅装を解いて一段落
なんとエアコンがなくて、部屋に入ったときは悪夢だ。と思ったけれど
扇風機だけで耐えられるギリギリの室内でなんとかしのげてよかった。
こんな猛暑の日々でなかったら、エアコンのいらない過ごしやすい場所なんだろうな。暑がりな人は秋口がいいかも。
他にはトイレ・洗面所付きで、冷蔵庫もありました。とてもよい。
一点、部屋のドアの開け方にコツがいります。慣れるとなんともないんですけどね~
早速、お風呂に向かいます。
うひゃ~広~い。サウナもあったかもしれない。
どれもプールのようですが、すべて源泉かけ流しで熱湯と温湯があります。
泉質は含硫黄Ca・Ma・Na-硫酸塩・炭酸水素塩泉とメタケイ酸が289mgもあるので、硫黄の香りとなめらかなつるつる温泉で気持ちがいい。
この広さなので、57度の源泉も程よくぬるめられているようです。
この宿のHPの情報が少なくてわからなかったのですが、ランドリーと自炊の炊事場がありました。知っていたら自炊したのにお惣菜買ってきてしまった。
ランドリーはなんと無料!乾燥機が小さいので中々乾かず、次の人もいたので、生乾きで部屋に干しておいたんだけど、一晩で乾きました。
部屋の2ヶ所、物を干す(為じゃないかも)バーがあって助かった。
自炊場もすべて無料で使えます。機器も最新の物ばかりで新しく清潔で使い勝手がいいです。もっと宣伝すればいいのに…
自炊だから夫婦とかが多いのかと思いきや、意外と単独の男性も洗濯したり、こまめに温泉ライフを楽しんでる。男女を問わず自分の生活に責任を持てる人はどこでも一人でも生きていけるし、当たり前のことだけど、その当たり前の事ができない人も多いよね。
夜になると雨脚が強くなって雷もなり出し、瞬間停電もあった。
宿で初めて停電を経験したけど、入口の非常灯でいくばくかの時間は灯っているんだね。いざという時は慌てないように…
いやあ、キャンプでなくてよかったわ。
今回はほんとにうまく大雨を避けられる神がかりぜいぜい!健在です。
※露天風呂 水沢温泉:冷蔵庫・トイレ・洗面所ありの素泊まり施設
1泊¥4770(税込)
2024.8.7(水) 晴れのち雨