2024年7月期　夏ドラマ　南くんが恋人

テレ朝　火曜日　GP帯　夏ドラマ
『南くんが恋人』
主演/飯沼愛　八木勇征（FANTASTICS）

原案はコミック、原作多少既読。
事前に知った時は絶対見ないつもりでした。
原作は多少読みましたが（古い作品のせいかもしれませんが）全然面白くなかったんですよ。

「30年の時を経て、以前の『南くんの恋人』の岡田惠和が再び脚本を執筆」と言う宣伝文句でしたが、セルフリメイクも個人的にはマイナス要素です。30年前に脚本担当って流石に時代ズレが心配でした。（今、調べてみたら脚本家、65歳の方でした）

でもこの時間帯はTBSの火10まで暇だったのと、男女逆転版でキャストも若手を使ってるし、ワンチャンあるかもと怖いもの見たさで視聴してみました。

そして見事撃沈！数字が低くてもいいドラマや好きなドラマはありますが、これは視聴率2%代になるのも納得の出来です。

初回は高校生カップルがイチャイチャしつつバスケを楽しんでいるだけと言う印象。最後に南くんが小さくなって次回へ続きます。
そして2回目以降も基本的に内容が無い。南くんも千代美も、相変わらずイチャイチャと呑気に恋人生活を楽しんでいるだけなんです。　
普通は必死で元に戻る方法を模索するでしょう？
二人は周りにバレない様に気をつける事はするのに、元に戻る気が無いんです、不自然極まり無い。

本当に嫌になるくらい毎回内容が無いです。イチャイチャして愛してるのなんのやたら言う割には口だけで、なんかこの二人軽いんです。二人して脳内お花畑なんですよ。お互いの事、本当に愛し合ってるエピソードが無い為に、幼馴染で惰性で付き合っただけっぽい感じがします。

毎回入ってくる変に複雑な家族と、ご近似の室井滋の茶番も騒がしいだけでアットホーム感はありません。千代美が家族に南くんの事をバレない様にと人形持ち始めたら、家族みんなして人形持ち始めたりとか、いちいち演出が寒いです。
内容が無くて時間が持たないから、家庭を複雑にして頭数を無駄に増やしたみたいに見えます。

やたらお城、もといラブホテルに行きたがったり、湯船をわざわざ泡だらけにして隠してまで一緒にお風呂に入るとか、結構な頻度でサイズが違いすぎるのにキスするとか、オヤジの下ネタ的な古くさいラブラブ演出にもげんなりです。
　
最後、結局消える前、周りに南くんが小さくなったのを知らせるあいさつ回りして、それを周りが普通に受け入れるご都合主義展開。これ意味あるかなあ、尺が余ってやったとしか思えないです。

本当に時間の無駄でした。クッソつまんないので途中からはガルちゃん片手に視聴してましたが、それでも時間を返せという感じ、脚本も演出もキャスティングも想像以上に酷かったです。いいところが一つも見つかりません。
昔のドラマ『南くんの恋人』が好きだった方は懐かしくて楽しめるのかな、でも男女逆転バージョンだしどうだろう？

今期はこの作品と『GO HOME』が個人的にはワーストを競ってる感じですが『南くんが恋人』は紛れもない駄作でした。

原作からして正直そんなに名作とは思えないです、これが今迄に4回もドラマ化されたなんて昔はいいコミック原作なかったのかなー？という感じ。

取り敢えずもう二度と南くんのドラマ化は勘弁して下さい。テレ朝の悪い癖だけど旧作にこだわるのやめてほしいです。私は南くんもこの脚本家のドラマも二度と見ないです。

ここまできたら完全に南くんの人権スルーで、お花畑千代美ちゃんが生きてるアクスタゲットして推し活する話にしたら、ワンチャン八木勇征さんのファンにはうけたかもしれません。

八木勇征さんお気の毒です。私は岩瀬洋志さんの無駄遣いが哀しい。（ヒロインは演技も微妙であんまり可愛くなかったです、ゴメンナサイ）