2024年7月期 夏ドラマ ブラックペアン シーズン2
TBS 日曜劇場 夏ドラマ
『ブラックペアン シーズン2』
主演/二宮和也 竹内涼真 他
「日曜劇場」というと制作費と視聴率が桁違い、良く言えば重厚で骨太な作品、個人的には小難しくて暗く深刻なテーマの作品が多いイメージです。
(お好きな方には申し訳無いけど今の『海に眠るダイヤモンド』とかモロそんな感じ!)
はっきり言って、私好みのドラマでは無いんです。
だから『ブラックペアン2』も全く見るつもりはありませんでした。シーズン1を見ていないし、医療モノが苦手なのもあります。
ちなみに私は嵐もよく知りません。櫻井さん、相葉さん、ニノ、あとは誰だっけ?くらいの認識です。(二宮和也さんも「ニノさん」を数回見た程度)
でも9時って、日テレ日曜ドラマまで時間があるし、ダメ元で見てみようと気が変わりました。
結果的には見て大当たり!まさか毎週「日曜劇場」が楽しみになるなんて自分でも驚きです。
私が医療ドラマが苦手なのは、仕方ないとはいえ必ずと言っていい程、ガン患者とか余命僅かな患者が出て来て、苦しんで弱っていく様を見るのがしんどいからです。(出来るなら人死も見たく無いです)
ところがこの『ブラックペアン2』はその心配が無いんです。何せ、主人公の天城幸彦は心臓にしか興味のない外科医です。その上、天才外科医ですから失敗の心配も無い、私でも安心して見られる医療モノです、素晴らしい!
そして人間関係複雑になりがちな「日曜劇場」ですが、このドラマってぶっちゃけ天城幸彦とジュノだけ分かれば、取り敢えずはついていけます。シーズン1を見ていない私でも、天城幸彦はシーズン2が初登場だから普通に楽しめるんです。
やっぱりこのドラマに夢中になった一番の理由は、主人公の天城幸彦をとても好きになれたからだと思います。「ジュノ」⤴「どける?」⤴「メッツェン」⤴とか独特の柔らかな物言いがなんとも言えずいい感じです。
あと、レビューなんかでは、’’ニノが小柄すぎて医師らしくない’’という意見もありましたが、私は正反対です。二宮さんの不思議な髪色と小柄なところがいい意味で普通の医師らしくない、逆に浮世離れした天才医師っぽいと思いました。
最初は、賭けに勝たないと手術しないという悪魔のような天城先生と、人情と倫理を担う側の正統派の世良先生と言う立ち位置かと思いました。
でも子供相手にはアップルパイ作りでOKとか、コイントスで負けたと思いきや看護師さんにぶつかられて裏返ったからOKとか、意外とゆるい!なんのかんの言って患者を助けてくれる安心感もあり、毎回楽しく見る事が出来ました。
天城先生とジュノの師弟関係が深まっていくのも好きでした。桜の木の話をするシーンとか、最終回で思い出すと泣けますね。
過去の事がわかるにつれ、天城先生が不憫で不憫でしかたなかったです。渡海先生を助けるために内胸動脈とられるわ、養子に出されるわ、人生ハードモードすぎですよ。
佐伯先生につかみかかって「返せよ」と叫ぶシーンは、普段のひょうひょうとした天城先生と全く違っていて忘れられないシーンの一つです。
最終回は本当に切なかったです。
まさかこんな最後を迎えるとは思いませんでした。死亡フラグは無くもなかったんですけどね。主人公が亡くなって終わりはあまりに悲しい、「私を忘れないで」とか残された手形とか切なすぎます。
スリジエハートセンターのセンター長となって、ジュノと頑張る天城先生が見たかったけれども、物語的にはこれてよかったのかなあ。ココロに残る最後でした。
毎週、本当に楽しみなドラマでした。「日曜劇場」でこんなエンターテイメントなドラマが見られるとは思わなかったです。
ラストシーンはシーズン3がありそうな終わり方だったし、視聴率やTVerのお気に入り登録など数字的にも申し分なかったと思うので、続編を期待します!(私、TVerのお気に入り登録しっぱなしにする方なんですが『ブラックペアン2』は未だに100万越えのままなんですよ。『西園寺さんは家事をしない』とかは80万くらいまで下がっているのに)
でもシーズン3に天城先生が出てくる事は無いんですよね、寂しいわー。実は生きていたとかめっちゃチートな展開でも構わないから、天城幸彦の活躍がまた見たいです。
どちらかというとほんのり苦手だったニノにすっかりやられました。面白かったー!(クッソ生意気な韓国人ペーペー医師に「あなたには教わりたくない」とか言われた高階先生が草)
予算が多い故にどうしても複雑になりがちな「日曜劇場」だけど、これくらいシンプルな娯楽作品、もっとやって下さい。
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