2024年7月期 夏ドラマ BL ひだまりが聴こえる

テレ東 深夜帯 BL ドラマNEXT枠
『ひだまりが聴こえる』 
中沢元紀/小林虎之介 W主演

※苦手な方もおいでなのでBL表記させていただいております。   

同名コミック原作、原作未読。
私はBLは好きでも嫌いでも無い、ただのドラマ好きです。時間があって面白そうならゆるく見るし、そうでなければ見ない程度。

ドラマNEXT枠の視聴習慣があったのと、お弁当がきっかけのお話だというので、よくあるBL×食テロ的ドラマかと思い見る事にしました。(今期、深夜枠にBL×食テロドラマ多いですよね、シュガドとか三ツ矢先生とか)食テロ要素のあるドラマ好きなんです。

評価の高いドラマなので最初に言います、私はこのドラマがあまり好きじゃありません。お好きな方を不快にさせたい訳では無く、正直に書きたいだけなので自衛して下さい、お願いします。

難聴の大学生、杉原航平(中沢元紀)と佐川太一(小林虎之介)がお弁当をきっかけに出合い、恋人になるまでのお話です。
  
BLドラマって短いのだと全4話とか普通なので、全12話って長い方だと思いました。(「ドラマNEXT」枠が全12話って決まっているからかな)
そのせいか、深夜帯ドラマとしては丁寧に作ってあると思います。二人が出会ってから、毎回、色々エピソードが盛り込まれて、二人以外の友人とか家族も描かれていたし。
 
でも個人的には太一が好きになれませんでした。最初の印象から良くなかったです。
交換条件で航平のノートテイクを引き受けたのに、ノートテイクの講習は受けてくれないし、それでいてノートとるのが追いつかなかったとか、居眠りしたとかダメダメなのに、お弁当はしっかりねだる、悪い意味で子供みたいだなあというイメージ。
ギブアンドテイクのお約束がちゃんと果たされていないのにイラッとしました。

そして根本的なところですが、このドラマ、原作を知らずに見ていると、BL要素がすごく不自然に感じるんです。
太一って食いしん坊で正義感が強くて鈍感なところのある少年マンガに出てきそうな陽キャ、もともとあまり恋愛に興味あるタイプに見えません。今まで男性に恋した事もないみたいだし、航平と恋をするってすごく違和感がありました。
  
航平の方がまだわかるんですよ。かばってもらったり、難聴の辛さをわかってもらえた喜びがきっかけで太一の存在が特別になっていったんでしょう。
でもマヤ(白石優愛)を登場させた事によって、それも微妙になってしまいました。太一より前に出会っていたマヤとでは難聴の辛さをわかりあえなかったのかな?何故マヤでは駄目だったのかな?
太一の明るさにひかれたというなら、まあそうなんでしょうけど、それにしては太一が魅力薄でエピソードも弱いです。

これを言うと元も子もないんですが、何で友情モノじゃ駄目だったんだろうという感想。その方が全然自然だったと思います。
ドラマとしてはいい話なんだろうけど、BLモノとしては良くも悪くもそれらしくなかった気がします。

いい話としてキレイにまとまりすぎたせいか、ちょっと退屈で感動もできませんでした。

細かいところを言うなら、航平のお母さんがお料理の先生の割には、お弁当も特別美味しそうに見えなかったなあ、すごく普通だった印象です。
この話って序盤は特にお弁当が重要なキーだと思うので、もうちょっと頑張ってほしかったです。(同じ「ドラマNEXT」枠の1月期ドラマ『パティスリーMON』は調理学校の監修入ってたせいもあり、めっちゃ美味しそうだったから余計にそう思いました)
航平が太一のためにハンバーグを一生懸命作るエピソードとかは良かったかな。

私はBLドラマなら、いかにもそれらしい『シュガードッグライフ』みたいな方がシンプルで好きです。あとは『恋をするなら二度目が上等』とか普通にやりとりがコミカルで面白かったです。








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