2024年10月期 秋ドラマ ライオンの隠れ家 最終回

TBS GP帯 秋ドラマ
『ライオンの隠れ家』
主演/柳楽優弥 坂東龍汰 佐藤大空

今期は捜査モノが多くGP帯に私の好きなハートフルなドラマが無いとぼやいていましたが、青い鳥は身近におりました。

公式SNSをフォローしていたので、夕方お知らせの来た坂東龍汰さんと佐藤大空さんの番宣インライも見届け、準備万端整えてのリアタイ視聴です。

愛情深くどこまでも優しいんだけれど、要領が悪くてポンコツなところがあるお兄ちゃん。
毎回、こちらの予想を越えて目覚ましい成長を見せてくれる愛おしいみっくん。
洸人と美路人の可愛い可愛い弟的存在、ライオン。

この3人を見ているだけでほっこり幸せになれました。それと同時に序盤から気になっていたのがミステリパートの存在です。ハートフルなホームドラマでいいんじゃないか、ドラマのノイズになるのではという心配がありました。
でもミステリパートが無いと、柚留木や楓に出会えなかったし、周りの皆の好意がここまで沁みてこなかったから、やっぱりこれで正解でしたね。

惜しむらくは向井理劇場のDV祥吾のイカれっぷりです。離婚すると言ったかと思えば、ライオンの親権をよこせと土下座したり、愛生をボコって軟禁したり、心境の不安定な変化含めてめっちゃ病んでる!ガチで怖い!これはいいぞ、もっとくれとすら思いました。だからこそ思ったより早い退場が勿体ないなあと残念でした。

もともと死者が出たりリニア利権関連とか要領の悪い洸人には荷が重いと思っていたので、ミステリパートはシンプルにDV祥吾の迫力だけでとことん押しまくった方が面白かったんじゃないかと、個人的には思います。

そして最終話はありがとう!の一言です。
ものすごくキレイな最終回でした。言う事無しでした、いや、そうでも無いな、来週金曜はこんな素晴らしいドラマ無しで過ごさないといけないんだから残念極まりないです。

前話で既に最終回じゃないかと錯覚する程、「見たいもの全部見せてくれてありがとう」という感じではありましたが、今回は「最後に1話分残しておいてくれてありがとう」という感じです。

前回でミステリパートを終わらせて、贅沢に1話分を洸人と美路人の物語に使ってくれた事に感謝。これまですっと見守ってきた視聴者を置いてきぼりにせず、報われたと思える終わり方だったと思います。

みんなバラバラになってしまう、それが各々の成長によるものであっても一抹の寂しさが残ったところへ、洸人が自分の夢は本を作る事で、いつか美路人の本を作りたいとみっくんに打ち明ける場面。
洸人と美路人の夢が一つにつながった美しい瞬間でした。そして間髪入れずお兄ちゃんのファン1号に立候補したり、別々の生活になってもマメに連絡出来るとわかり喜ぶみっくんが強烈にカワイイです!

離れても同じプライド、本当に良かった。

まさかの柚留木や祥吾、楓に脅されていた刑事さん達まで再登場して、全員見届けて終われる安心感も有り難かったです。ドラマの作り手側が登場人物全員を大切に思っていたのが伝わって来ました。とびきりの最終回に心底感謝します。

『ライオンの隠れ家』がこんな大好きなドラマになると思わなかったです。途中からどんどん引き込まれていたのに自覚が無くて、毎週ワクワクの金曜日を迎えられたのに、気づくのが遅すぎました。本当に悔やまれます。

私は基本的にキャラがキャストと合っていれば、あまり演技には拘らない方でしたが(何故なら演技の上手い下手なんて素人判断で、所詮好みでしか無いと思っているからです)柳楽優弥さん、坂東龍汰さんの演技に打ちのめされた気がしました。演技の素晴らしさに感動する事もあるんだなあとしみじみ思いました。勿論、佐藤大空くん、尾野真千子さん、岡山天音さん、向井理さん、その他みんな素晴らしかったです。


余談ですが2週間連続して野球中継で1時間前後放送開始が遅れました。テレビでの視聴予約をしていて金曜ロードショーから自動的にチャンネルがTBSになったにも関わらず、30分以上待たされたので結構腹立たしく思っていたのですが。
スマホをいじっていたら、やっぱり『ライオンの隠れ家』を待っているお仲間の投稿が目に入りました。最後の一行が秀逸すぎてクッソ笑いました。溜飲が下がるとはこういう事ですね。
来週からみっくんのおしゃべりが聞けないのは本当に寂しいなあ。



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