秋ドラマ 若草物語 4話感想

毎話感想書いてきましたが、なんだかそろそろ感想を書く憤りも無くなり、もういいかなと思い始めたこのドラマ。
「若草物語」との共通点は四姉妹であることのみなのに、原案表記必要ありますかねえ?
それすらも満たしていないんですよ、相変わらず三女の不在は続き、三姉妹状態です。

今回は涼のガバガバな金銭感覚と、自分自身の脚本家としての才能を疑わず、それだけならまだしも、すぐに脚本でお金が稼げるという根拠のない自信と頭の悪さが浮き彫りとなりました。
仕事辞めた時に散々長女に仕事を探せと言われたのに、右の耳から左の耳へ通過状態です。借家で大人3人が長女一人の収入でどうやって暮らしていくんだよとツッコミたくなります。
過剰な自分への期待が邪魔をして、働きながら脚本家を目指すという発想がまるで無い。口を開けば「自分が脚本を書いてお金は何とかする」ってまだ脚本家でも無いのに何を言っているのでしょうか。学費を気に病む末っ子が不憫になって来ました。

そして返す宛もないのに消費者金融に手を出すって、どこまでも無鉄砲な行為です。 
 
そこへついに毒親登場です。ここで完全に「若草物語」の世界観は崩壊したと思います。
貧しくとも家族仲も夫婦仲も良い楽しい我が家、そんなオルコットの世界は完全に潰えました。

あるワンパターンな作風で有名な、ほどほどのヒットを出す漫画家が「ネタに詰まったら一番簡単なのは転校生を出す事だ、新しいキャラが入るだけで取り敢えずはしのげる」と言うアホな発言をしていた事があります。

まさに困ったときの新キャラです、それもこすり倒された「恋愛体質の毒親」です。そしてこの子にしてこの親あり、目先の男にトチ狂って娘の虎の子を持ち出します。
一回説得されたと油断させての行為は本当に不快です。家族内であろうと立派な窃盗ですからね。遂に家庭内から犯罪者が出てしまいましたよ。

こういう嫌なエピソードで、安易に話をドラマティックに持ってこうとする安易な脚本には腹が立ってきます。

幼馴染に「助けて」とLINEを送る涼ですが、あくまでもこの時点では友情からくる心の寄り処として、律を頼ったと言う事にしておきたい。一見(涼的には)女らしく無い、サバサバした性格っぽいのに、実は潔くない往生際の悪い性格がほの見えて惨めったらしいです。

そして律の性格がまたいやらしい。相変わらず勝手に涼の職場である恋愛脚本家、大平かなえのところへ行っては、勝手に婚約者でも無い他人様のプライベートをベラベラ喋りまくる。挙句の果てに大平かなえにいいように利用されて結託までする、もう最悪です。
大平かなえもまあ、いい加減いやらしいキャラなんですけど、枯れそうな才能で仕事をとるために必死だと言えなくも無い。恋愛経験もなく、本当は書きたくもない恋愛ドラマの脚本を書くためです。でもこれって涼の未来の姿を見ているようです。本当にしんどいわ。

最後には沼男の沼田が歳上の女性からお金を受け取るところを律と涼が目撃して次回へ続く。

何だかすごく既視感のあるエピソードで終わりました。脚本家が書いた脚本家の物語、本当に面白くないなあ。価値観は古いし、とうの昔によそのドラマでこすり倒されたようなエピソードばかりで毎回興味が薄れていきます。

もう5話目の感想いいかなとか思っています。どうせくっつくであろう律も涼も好きになれないし。
訳ありだけど実はいいやつでしたっぽい沼田とメイちゃんの幸せを願ってゆるく見ようかなと言う感じです。

まあ、新情報出た1月期から始まるバカリズム脚本の宇宙人モノよりは全然マシだと思うので、最後まで行く末を見守ります。気が向いたら5話目の感想書くかもしれません。

面白い脚本を書いて、面白いドラマを作るのって本当に大変だと思うんだけど、楽しみに待っている視聴者のためにもお仕事しっかり頑張って欲しいと切に願います。


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