2024年7月期 夏ドラマ あの子の子ども
フジテレビ 火曜日 深夜帯
『あの子の子ども』
火ドラ★イレブン
主演/桜田ひより 細田佳央太
コミック原作、原作未読。
大好きな「火ドラ★イレブン」枠のコミック原作だというのに、テーマが高校生の妊娠、重たいです。
見る気しなかったけど大好きな枠だし、春ドラマ『95』に出ていた細田佳央太くんが出るので視聴してみようと思いました。
結果、今期の30分ドラマのワーストを『青島くんはいじわる』と争うほど残念なドラマでした。
まず全体的にテンポがすごく悪いです。進みが遅いので結構見ていてイライラします。
主人公カップル福と宝が避妊に失敗して、福が妊娠してしまいます。軽率な行動への注意を喚起するドラマかと思いきや、真逆の内容でした。
ぶっちゃけ、高校生で妊娠しても何とかなるから安心してね、みたいな事を言ってる様にしか思えないストーリー展開なんです。
だいたい登場人物がみんながみんな、脳内お花畑すぎます。高校を辞めたくないのに子どもを産みたいという福がまずお花畑だし、それに対して全てを犠牲にして責任をとろうとあらゆるプランを提案してくる宝も、こんなヤツいねーよ!というくらい誠実で一生懸命、理想的な彼氏過ぎて現実離れが激しすぎます。
それを取り囲む福と宝の親や、学校の教師達もかなりのお花畑。何もかも理想的すぎて気持ち悪いくらいです。周りの理解がありすぎてあまりに非現実的、全然共感出来ません。
何もかもがイージーモードすぎて興味を失います。
それとは別に、本当に意味なくやたらと親友の矢沢とその彼氏が出て来るんですが、主軸と全く関係ないのにスポットを当てるので、ストーリーを追うのにノイズでしか無いんです。
結構な頻度で登場しますが、毎度話の流れをどうでもいいイチャイチャでぶった斬るのは最後まで意味不明でした。
彼氏の方がボーイズグループのメンバーなのでファンサービスだったのてしょうか?マジで謎です。
もともとこれっぽっちも楽しくないテーマで、ドラマとしても面白みの無いものだったので、だんだんスマホ片手にガルちゃん見ながら流し見になっていきました。(ガルちゃんでも矢沢出過ぎ、とかツッコまれていたなあ)
最後に福が学校を去るときの演出も寒かったです。演者さんはそれなりに頑張っていたと思うけど、テーマがピンボケで何を伝えたかったのかわかりません、全然心に響かないドラマでした。
このドラマ、日テレ「ドラマDEEP」枠のが良くないですか?あれはもっとドロドロしてないと駄目か。
「火ドラ★イレブン」は『リビングの松永さん』『お迎え渋谷くん』と楽しいドラマをやって来た枠だったので信用してしまいました、残念。でも秋ドラマ『スノードロップの初恋』は可愛いお話なので良かったです。