新しいことの学び方
今回のお話
新しいことや身近ではなかったことを学ぼうとしたときに一体どこから手をつけて良いのか、何をすればそのスキルは身につくのだろうかと考えることがあります。
そういったときにいくつかのテクニックがあるものの、一番大事なのは「観察」することだと感じています。
今回は、新しいことを身に付けるための観察について考えていきます。
ない視点を得る
新しいことを学ぶときにやるべきことが3つあると考えています。
・入門書をひたすら読む
・最前線にいる人が何に注目しているか調査する
・アウトプットしていく
まず入門書をひたすら読みます。様々な著者や観点から入門書があり、それらをひたすら読みます。その中でその学びたいことに含まれる大まかなマップを頭に入れ込んでいきます。
その上で、並行して最前線にいる人が何に注目しているかを調査します。もちろん調べても全く意味は分からないのですが、詳細ではなくどういった方向に学んでいることが向いているのかという昨今のトレンドを追っておくという話です。
なぜ初心者の段階でそれをしておくかというと、より入門書の内容を落とし込むモチベーションが上がるためです。
新しいことを学ぶことは楽しいもののできる人たちの成果物や状況をみて自分もすぐにそこにいきたいと思うものの、そこに至る道のりは大抵が難しいことであり、長期的に時間のかかるものであります。当たり前ですが。
そういった焦る気持ちを押さえつけるのは非常に難しいことなので、いっそのこと最新の情報を抑えつつ、そこに至る過程で自分は何を理解すべきなのかを抑えておくことで入門書ののどごしが変わってきます。
そしてアウトプットしていくということです。世の中にはものすごく良い記事やまとめがあり、自分よりもイケている情報など魑魅魍魎がごとく存在しています。
だからといってアウトプットをやめてインプットのみにしてしまうのはもったいなく、大事なのは後になって自分はこういう誤った理解をしていたや自分がまとめたことに助かったなど成長や失敗の資産を蓄えておくためです。
いいねや称賛など名声を得るためにSNSを活用するケースが多いと思いますが、まずは自分の中の資産を高めていく方が有益だと感じます。
ここまで新しいことの学び方を書いてきましたが、新しいことを学ぶ上で最も大事だと考えていることの一つに「自分になかった視点を得られたか」ということがあります。
というのもスキルや専門性というのは一本道であり、どれだけ時間投下したかで決まります。仕事や趣味やキャリアにおいても価値があるのは「希少性」です。だとすると、「掛け合わせ」で絞り込んで希少性を出していくしかありません。
とすると、スキルや専門性という技のみならず、その学問や技術の根底にある「思考」や「視点」を抽象化して他に反映・適用させられるようになるとこれもまた自分の引き出しを一つ増やすことになり、掛け合わせが生まれていきます。
したがって、新しいことを学ぶときには、専門性と共に仕事や他のことに活かせるそこにあって自分にはなかった視点を持ち帰ることを大事にしています。
最後に
個人的には趣味でもあり、大事にしている考えとしては自分の引き出しの数と広さをどれだけ伸ばせるかということです。
どこかで強みをもてる引き出しを一個持っておくことは重要ですが、環境要因などで社会的に、あるいは組織的に価値のない引き出しになるケースもあります。
もちろん持っている引き出しを最大限の価値で評価してくれる場所に移動するというのも手の一つですが、その場にいて最大限価値を出せるように学んだことを適用して経験という資産を得るのもありだと思います。
それでは、また。