好きなことを全力でやっていくと結果的に人生のバランスがとれてくる
人生は好きなことだけをやっていけばいい、という牧歌的な生き方もあるし、それに対してのアンチもある。
最近思うのは、好きなことを全力でやることは意外に難しいということだ。
好きなことを全力でやっていくには、好きじゃないことも含め、色々なことをやっていかなければならない。
たとえば、本気でゲーマーになろうとすると、ゲームへの課金やゲーミングPC等が必要でお金がかかる。お金がかかるから働かなければならない。
また、強くなるためには情報が必要になってくるのでSNSやyoutube、情報通から学ばなければならない。そこには学習やコミュニケーションが自然発生する。
世界には強豪が多数いるので、自分が負けたときにどうすれば勝てるようになるのか試行錯誤しなければならない。そして当然日々鍛練しなければならない。反射神経や体力や知力や精神力を身につけなければならない。言うまでもなく、健康にも気をつけなければならない。
好きなことを全力でやることは案外難しいのだ。
しかし、好きなことなら苦労を苦労とは感じない。
好きなことを続けていくために忍耐ができる。
だから、自分が好きなことを全力でやっていくと努力することができる。
そして努力していけば幸福へと近づいていける。
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人には個性があり、嗜好がある。
自分の好きなことを一生懸命に追求していけば、"気がつくと"人生に必要なバランスというものが副産物的に取れてくる。
好きなことを全力でやっていく生き方もそれはそれで悪くはないのだろう。
写真をとることでもいいし、ダンスでもいい。
映画でもいいし、旅行でもいい。
歴史でもいいし、昆虫の研究だっていい。
何でもいいのだ。
自分の心のままに全力で好きなことを。
あとになって振り返れば、自分の足跡(そくせき)の中に含む多くの価値に気づき、学び努力してきた圧倒的事実に驚くはずだ。
結果的に人生のバランスが取れてくるから、あとのことは気にしなくていい。
このような生き方を選択するとき、むしろ焦点となるのは、自分の好きなことを見つけられているか否か、ということになる。
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英語の「must」と「have to」には違いがあるらしい。
どちらも「~しなければならない」で同じ意味だと学校で教わるが、
「have to」=外部から押し付けられる義務
「must」=自分の内部からの義務感
という意味をそれぞれ持っているという。
世の中は、理不尽な義務で溢れ返っている。
そんな中で、なんとか頑張って50%のmustと50%のhave toがせめぎ合っているのが今の自分といえる。
逆説的だが、自らの"自発的な義務感"(インナーボイスといってもいい)に耳を傾けて、100%のmustを目指していきたいと思っている。