【戦場のピアニスト】感想文

 壮絶な戦争映画。
 戦争の中で、大切な物が徐々にすり減っていく。ピアノ、誇り、家族、自分の命。
 正義であることが1番弱い戦場の中で、誰を恨み、呪えばいいのか。
 大切な物に縋り付き、それでも奪い取られるその度に、悔しさや憤りを感じる余裕すら無いシュピルマンの姿が逆にリアルで、どうしようもなくやるせない気持ちになった。

 壮絶な戦場の中だからこそ人の優しさ、勇気、音楽の力が際立っていた。
 音の出せない部屋で、ピアノの上に指を滑らす場面が印象的。

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