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この世界観はSF映画の転換点。「DUNE 砂の惑星」感想
飛行機内で観た映画をレビュー。
観よう観ようと思って観れてなかったので、非常に助かりました。
STORY:
西暦1万190年。人類は宇宙帝国を築き、厳格な身分制度のもとで各惑星を1つの大領家が治めていた。皇帝の命を受けたアトレイデス家は、希少な香料を産出する砂の惑星「デューン」を統治すべく旅立つ。しかし彼らは現地で、宿敵ハルコンネン家と皇帝が仕組んだ陰謀に直面する。父を殺され、自身も命を狙われることとなったアトレイデス家の後継者・ポールは、全宇宙をかけた戦いに身を投じてゆく。
魅力的な世界観、造形
この作品、とにかくルックが抜群に良いですね。ティモシー・シャラメやレベッカ・ファーガソン等出演者の見た目はもちろんのこと、各人物が身に纏っている衣装や建築物、セットのデザインが抜群にセンス良い。
宙に浮いてる飛行船の形とかも特徴的だし、中盤出てくる砂漠のネズミ?みたいな動物もリアルなのに可愛い。
動物の翅のように羽ばたく飛行機の翼は「天空の城ラピュタ」っぽくて興奮しました。絶対影響受けてるよねこれ。
あの構造、こんな自然に実写に落とし込めるんですね。宮崎駿がすげえよ。
砂の惑星のビジュアルも完璧だし、この時点で大ハズレにはなりようがない作品ですね。
SF映画の歴史を変えようという意思がビジュアルからヒシヒシと伝わってきました。
淡々とした演出にハマれるかどうか
この作品、BGMの使用頻度が極端に少なく。
セリフ量はそこそこあるんですけど、無音のシーンも多い。
この感じを飽きずに観れるかが評価が分かれるポイントなんじゃないかと思います。
正直、ストーリー的には山がなくて割としんどかったです。あくまで個人的な感想ですけど。
訳わからん名称とかがポンポン出てくるあたり、ノリは「スター・ウォーズ」のエピソード4に近いのかも。
あれよりビジュアルも名称も意味深で、ストーリーが理解しづらい。
話がそこまで複雑なわけじゃないんですけど、冒頭の内容をしっかり観てないと途中から全然意味がわからなくなります。笑
置いてけぼりにされる人は絶対楽しめないつくりなので、観るのに力を使う作品ですね。
考えてみると、登場人物がガンガン死んでいくのもどこか「スター・ウォーズ」っぽいな。
ティモシーより脇が輝いてた気がする
ディザスター作品初主演のティモシー・シャラメ。
アクションも含め頑張ってたと思いますけど、彼には「レイニー・デイ・イン・ニューヨーク」みたいな作品の方が合ってる気がしましたね。
どうも、SFアクション大作の主演にしては顔がオシャレ過ぎるというか。体の線も細いから強さに説得力がない。笑
ビジュはいつも通り大爆発してるので、ファンの方は安心ですけどね。顔のヨリ多いし。
彼より母親を演じたレベッカ・ファーガソンの美しさや、ジェイソン・モモアの戦士としての無双っぷりの方が際立っていた気がします。
登場時間が短いゼンデイヤも貫禄ある。
というか、むしろ貫禄あり過ぎてこの子が20代半ばとはちょっと思えなかった。笑
オープニングのタイトルクレジットで「PART ONE」と記載されていた通り、続編前提の終わり方になっています。
話が全く終わっていないので一本の映画として評価するのは難しいですが、ビジュアルだけでも一見の価値はあります。