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シンガポールのコインランドリーにて、モルディブ人と仲良くなる
海外出張中、コインランドリーに洗濯に行った。
思ったより金額が高くないことに安堵しながら淡々とコインを入れていると、隣にいた先客に声をかけられた。黒人の方である。
「First time,〜〜??」
僕のチンケな英語力では「first time」しか聞き取れなかったが、多分ここのコインランドリーを使うのが初めてか、もしくはコインランドリー自体を使うのが初めてなんだろうと推測できる。
僕は身振り手振りで金額とコース選択が可能なことを伝えた。
「Thank you」
向こうがそう言ってくれたので、何とか伝わったようだ。
安堵した僕は待ち時間を潰すために近所の公園に行こうとしたが、その黒人はまあ座れや、と言わんばかりに自分の席の隣を叩いた。
うーん、断りづらい。
典型的日本型社会人である僕は、仕方なく座ることにした。
「from Japan?」
「Yes」
「Why did you come here?」
「Business.Exhibition」
おお、とりあえず仕事で展示会に来たことは通じてる気がする。単語を並べてるだけだけど。
「I've been in Japan for 4 months for work」
「はー」
日本語で相槌を打つ。
英語の相槌ってなんですか?
しかしながら、日本に来た事があるというのは一気に親近感が沸きますね。
「I was a breakfast chef in Hokkaido.I think it was around 1993.」
へー。北海道なら僕も行った事があるぞ。
「I went to Hokkaido 4 times.Food is very delicious」
中学生の文章。
でも、一応会話できてることに感謝。
そこから、結構会話が広がった。
その人は、北海道で生まれて初めて雪を見た話。
教室でスキーを習おうとしたけど、センスがなくて全然できなかった話。
お世話になった人が、阪神淡路大震災で亡くなってしまった話。
今もシェフをやっていて、世界中を転々としている話。
こんな性格だから、世界中に友達がいる話。
数十年経っても連絡を取り続ける人もいれば、そうでない人もいる話。
僕がコインランドリーに持ってきた袋が会社のものだったので、それを指差しながら
「This is my company name」
と言った。
すると、
「I'm going to the booth tomorrow」
(明日、ブースに行くよ)
と言われた。マジで?半信半疑。
最後は、お互いの名前を教え合って握手。
皆さん、中学レベルの英語でも何とか会話はできます。
日本の教育を信じましょう。