それでも僕は「幽☆遊☆白書」の最終回を全力で支持する
来月からNetflixで実写版が配信されるということで、最近原作に想いを馳せています。
僕にとって、「幽☆遊☆白書」はすごく思い入れのある作品です。
読み返すと幼い頃を思い出すし、それ以上にいつ読み返しても面白い。
人生で読んだ好きな漫画トップ3に余裕で入ります。
「幽☆遊☆白書」の原作が終了したのは1994年。
現在33歳の僕がまだ4歳だった頃です。
当時、僕は少し後追いで漫画を読んでいました。
多分、読み終えたのは6歳ぐらいの頃じゃないかな。
当時の僕には、内容が少し難しかった。
それでも面白くて、すごい勢いで最後まで読んじゃったんですけど。
当時はネットもあまり身近ではなかったので、「幽☆遊☆白書」のことは周りの友達と話す程度で。
みんながこの作品にどんな感想を持っているか、イマイチ知らなかったんですよね。
なので、大人になって初めて「幽☆遊☆白書」の最終回の評判があまり良くないことを知りました。
まあ、最終回というよりは終盤全体という感じでしょうか。
確かに、終盤はかなり駆け足な印象の展開です。
長期的に描かれていきそうだった魔界統一トーナメントは、唐突に終わるし。
最後らへんは初期の雰囲気に戻って、一回で完結する話が中心になる。
そもそも、初期の「幽☆遊☆白書」って割とハートウォーミングなストーリーだったんですよね。
ただ、当時の少年漫画にはよく見られた路線変更により、一気にバトル漫画に。
そこから、人気が爆発したわけですが。
最後は原点回帰して、ひとりひとりのキャラクターのその後を匂わせるエピソードを交えながら終了する。
え?これ結構良くない?
なんなら、最終回の最後の2コマとか僕大好きなんですけど?
いや、マジでこの画像2枚だけでも結構くるものがあるぞ。
最後のコマを、主人公たちの集合写真で締めるなんて。
しかも、その写真がある部屋は誰のものかはっきり分からないなんて。超洒落てるじゃん。
まあ、原作者の冨樫義博氏が連載の後半ではかなり精神的に参っていたことは事実らしく。
無理やり終わらせることになったのは本当らしいんですけど。
そんな中では、かなり綺麗に物語を畳んだんじゃないの?っていうのが個人的な感想。
子供だった僕はそんな事情知る由もありませんでしたが、そんなに違和感を覚えなかった記憶。
僕、名作漫画って大体こうやって終わっていくって思っているんですよ。
「SLAM DUNK」だってそうじゃないですか。
終わり際の切なさが、作品の価値を増大させているんじゃないですか?
この後を引きつつも何気なく終わっていく感じって、なんか青春の終わりに似ている気がするんですよ。
具体的に区切りは明示されないけど、振り返るとあれこそが輝いてた時で、自分にとっての青春だったんだな、って感じるような。
というわけで、僕は「幽☆遊☆白書」最終回を全力で擁護したいと思います。
こういう終わり方も、アリじゃない?