好きなシリーズもの映画レビューPart4 スター・ウォーズ プリクエル・トリロジー(1999〜2005)
どうも。
シリーズもの好きのoilです。
今回は「スター・ウォーズ」のプリクエル・トリロジーをまとめてレビューします。
旧3部作のファンからはイマイチ評判が良くないですが、ジョージ・ルーカスがクリエイターとしては最後に関わった作品である点は非常に貴重。
また、時を同じくして公開されたサム・ライミ版の「スパイダーマン」シリーズ(2002〜2007)や「マトリックス」シリーズ(1999〜継続中!)と合わせCG技術の向上をまざまざと見せてくれる作品でもあります。
スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス(1999)
評価:85点
すげー叩かれがちな第1作ですが、個人的には結構好きな作品。
少年時代に観たから思い出補正は否めないかもですが。
まず、ジェダイが普通にいる時代っていうのを当たり前に描く時点でシリーズファンとしては非常に感慨深い。
実質的に主演扱いのリーアム・ニーソンをはじめとした出演陣もユアン・マクレガー、ナタリー・ポートマン、サミュエル・L・ジャクソンとスター揃いで、オリジナル・トリロジーと比べて画が華に華がある印象。
まあ、作中の時間ではエピソード4より前のはずなのにどう考えても科学が進化しているとか、ファンのヘイトを一身にうけるキャラ、ジャー・ジャーの救いようのないウザさとか、CG技術を見せたくてたまらなかったルーカスの半ば自己満足になってるポッド・レースとか、ツッコミどころ自体はたくさんあるんですけどね。
しかし、まだ金髪美少年だった幼いダース・ベイダーことアナキン・スカイウォーカーや、彼とオビ=ワンのファースト・コンタクト、中2感全開の双刃ライトセーバーをアクロバティックにブン回すダース・モールなど、見どころは盛り沢山。
ダース・モールをこのエピソードだけで殺してしまったことは悔やまれる。彼とクワイ=ガン&オビ=ワンの1vs2のバトルは9部作全ての中で最高のライトセーバー戦だと思う。
スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃(2002)
評価:55点
直訳だから仕方ないんだけど、クソダサい邦題はなんとかならんのだろうか。
スター・ウォーズ史上最もラブストーリー要素を推している作品だが、このサーガには甘々な恋愛要素など不要なんだなと認識させられる。
そもそも、アナキンとパドメの恋愛描写自体が幼く稚拙すぎる。もちろん二人とも初恋だからっていうのはわかっているんですが、それならもっと恋愛に対する恐れとか、ダメと分かっていても惹かれ合ってしまう二人、みたいなのをヒロイックに描いてくれないと困る。
これじゃただの脳内お花畑クソガキ同士の恋愛だ。
アナキンを演じたヘイデン・クリステンセンとパドメ役のナタリー・ポートマンが絶世の美男美女であることで画が持っているが、この2人の圧倒的ルックスをもってしてもあのキャッキャウフフはつらい。
マスター・ヨーダのライトセーバー戦初披露やアナキンの二刀流等、中2的な見どころはたくさんあるものの、前作のダース・モールほど脳汁が出る要素はなく。
一番の見どころは普段は"怒りに支配されるな!"とか言いながら戦闘時はジャンゴ・フェットにドロップキックをかますオビ=ワンかな。
こういうとこ好きです。
「EP4」から既に話題が出ていたクローン戦争を巡るストーリーや、重要キャラっぽいジャンゴ・フェットの即死などスター・ウォーズらしいトーン・マナーはシリーズファンとして楽しめるものの、メインであるラブストーリーの杜撰さを見ると評判のよろしくないプリクエルの中でも最も評価が低いことが頷けてしまう。
スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐(2005)
評価:85点
すべての面でフィナーレを迎えるプリクエルの最終章。
オリジナル・トリロジーを観ていれば物語の大筋はある程度予測できるため、わかりきったストーリーを脚本や演出でどこまで面白く魅せれるかがポイントとなってくる本作だが、個人的にはなんとかそのハードルをクリアし前作よりは数段盛り返した印象。
もっともアナキンのシス堕ちやパドメの死、共和国の崩壊やジェダイ抹殺指令であるオーダー66の実行など見所が盛りだくさんなわけで、これをつまらなく作るのは逆に才能がないと難しい。
アナキンがアホ過ぎることがストーリーから一気に緊張感を奪っている気もするが、EP2でも無能っぷりを見せつけていたため不思議と気にならず。
強キャラであるはずのメイス・ウインドウがあっさり死ぬのはもはや様式美。
あと、パルパティーンの顔面が旧3部作と比べても怖すぎる。
こんなやつについていくアナキンはやっぱりイカれてる。
ラストのオビ=ワンVSアナキン戦は惑星ムスタファ―のロケーションといい殺陣の派手さといい善の象徴である青のライトセーバーの鍔迫り合いの切なさといい、否が応でも盛り上がる。
けど、やっぱりやられ方がマヌケなアナキン。こんな奴が黒マスクの中身だと思うとレスバなら僕でも勝てそうだ。
その前にフォース・グリップで絞殺されそうだけど。
あと、初見のときジャー・ジャー死なねえんだ!と思ったこと思い出しました。いくら嫌われ者とはいえ、ここまで出番を減らされたのはちょっと不憫。