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シングルだからこそ気づいた!責任感を育てる子育てのヒント

「全部、親の私がやってあげるのは、無理。」

シングルマザーとして息子を育てる中で、私は早い段階からそう思っていた。
仕事、家事、育児。
全部を完璧にこなすことは、私のポテンシャルでは不可能。

だから私は、「息子ができることは、息子にやってもらうしかない」 と考えた。
でも、それは「親が楽をしたいから」だけじゃなくて、「子どもが自分で考えて動けるようにするため」 でもあった。

そんな私に、息子が保育園のときにこんなことを言った。

「ママが準備すると忘れ物が多いから、僕がチェックする!」

そのとき思った。
「完璧じゃない、ダメなママだったのが、逆によかったのかも?」

息子はきっと、「僕がしっかりしなきゃ!」 と思ったんだろう(笑)。
そして気づけば、NBAドラフトを見るために 「学校を休む交渉」 を考えたり、どうしても見たいバスケの試合のために 「小学生で1人で埼玉まで行く方法を調べたり」 するようになっていた。

「やる•ならない」を決めるのは親じゃなくて自分自身

人生って、結局「どうする?」の繰り返し。

朝ごはんは何を食べる? 今日はどこに行く? どんな仕事を選ぶ?
人は、大きいことから小さいことまで、毎日何かを選びながら生きている。

だから私は、息子に 「自分で決める」 という経験をたくさん積ませるようにしてきた。
「やりたい」「やりたくない」は、親が決めるんじゃなくて、本人が選ぶもの。

自分で考えて、自分で決める。
その経験を重ねることで、ちゃんと「どうする?」を選べる人になってほしいと思っている。

「君はどうしたい?」と聞く習慣

息子がまだ小さい頃から、私は 「ママはこうしたいけど、君はどうしたい?」 と聞くようにしていた。

例えば、休日の過ごし方。
「ママは買い物に行きたいけど、君は何をしたい?」と聞くと、「〇〇に行きたい!」と違う答えが帰ってくることがほとんどだった。

そこで、「じゃあ、午前中は買い物に付き合って、午後は〇〇に行こうか?」 みたいに、お互いの希望をすり合わせて決めていた。

また、外食するときも「ママは〇〇が食べたいけど、君は?」と聞くのが当たり前だった。
どっちかが我慢するんじゃなくて、お互いに納得できる選択肢を探す。
「自分の意見を持つこと」と「相手の意見を聞くこと」の両方を大事にしてほしかった。

大人の都合で動く時はしっかり説明する

とはいえ、大人の都合で動かないといけない日もある。
そんなときは、「今日はこうするよ」ではなく、「なぜ今日はこうするのか」 をちゃんと説明するようにしていた。

例えば、
「今日はママの友達とご飯だから、〇〇に行くよ。それでもいい?」 と伝える。

誰だって、ただ連れて行かれるだけじゃ納得できない。
理由を知って、自分で受け入れることは、子どもにとっても大事なことだ。

「自分の意見が尊重される」と、人の都合も理解できるようになる。
そうやって、小さい頃から「どう折り合いをつけるか」を学んでいったんだと思う。

習い事や塾は自分で選ぶ

習い事や塾も、基本的に同じスタンスだった。
「これがやりたい」と言ったら、まずは理由を聞く。
やりたい気持ちがあるなら、できる限りやらせてあげる。
そして、一緒に説明を聞きに行く。

でも、「ここにしなさい」とは言わない。
「どうしたい?」と最後の判断は息子に任せた。


料金の話もちゃんと伝えたし、「やめたくなったら相談してね」とも話していた。
実際に辞めるときは、「なぜ辞めたいのか?」を一緒に考えてから決めた。

そうやって、「自分で決めたことには責任がある」って、少しずつ思うようになっていった…はず…。

自分で交渉し結果を受け入れる

この考え方は、学校を休むかどうかの判断にもつながった。

どうしてもNBAのドラフトをリアルタイムで見たくて、「学校を休みたい」と言ったときのこと。
普通なら「ダメ」と言うところかもしれないけど、私はこう返した。

「嘘をつくのはダメ。でも、先生に自分で電話して、休みたい理由を説明できるならいいんじゃない?」

息子は考えた。
そして、学校に電話し、先生に「どうしてもドラフトが見たいので休みたいです」 と伝えた。
結果、先生には「学校に来たほうがいいんじゃないかな」と言われ、結局登校することに(笑)。

でも、この経験を通して、「自分で決める、説明する、結果を受け入れる」 というプロセスを学べたと思う。

やる・やらないを決める経験を積むことで、「選択には責任が伴う」 ことを、息子は少しずつ理解していったんじゃないかと思っている。

高校生の今

そんな息子も、もう高校生。

つい最近、「塾に行きたい」と言い出した。
自分で塾を調べて、体験に申し込み、1人で行ってみる。

でも、お金を出すのは私。
それもちゃんと理解していて、「なぜここに行きたいのか」を説明し、こう言ってきた。

「申し込んでもいい?」

自分で動ける。でも、大事な判断をする前に、ちゃんと親の意見を聞く。
「全部任せる」わけでもなく、「全部自分でやる」わけでもない。
そのバランスが、すごくいい感じに取れてきている。

「やる・やらないを自分で決める」習慣を小さい頃から積み重ねてきたことで、
息子は今、「自分の意思で動き、必要なときには頼れる」 という力を持つようになったんじゃないかと思う。

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