ギターのある暮らし#11 旅行とカノン
ということで、旅行に来ている。
車のトランクのドアを開けて、後部座席を倒して座り込み、こんな景色を眺めながら、早朝練習。
さすがに早朝から好きな曲をジャカジャカと鳴らすのも忍びなく、
何かよい(弾けそうな朝らしい)曲はないかと、YouTubeのマイリストを見直す。
と、
あ、これじゃん!
ということで、『カノン J.Pachelbel』です。
メロディーは聞いた事ある!
コードも 「C G Am Em F C F G」の繰り返し。
指弾きやりたかったからちょうどいい。
単純そうなメロディだけど、一音一音、音が鳴っているか、リズムが早くなったり遅くなったりしないか、
そんなことももちろんだけど、知っている曲だけに、スラスラ出来ないのはもどかしい。
それでも、さすがクラシック。
毎日やっても飽きません。
ピアノでは手が小さすぎて弾けなかった『ラ・カンパネラ Franz Liszt』をいつか弾けるようになりたいという新たな目標も出来た。
という事で、旅の最大の目的は新たに完成したホールでのこちら⇩のコンサートですが、
とても、よかったです。
バイオリンとピアノとのコラボレーション。
特に『コイン』は心に焼き付く。
これはギターでも弾けるようにならなければならん曲だ!!
と、帰ってからTAB譜を確認。
そんな遠いところまでわざわざ?
と否定的な意見を述べる友人知人もいれば、
うらやましいな、いいですね!自分はこんなところに行きましたよ!
なんて会話が弾む工房のお客さん達。
もともと目的なしに行動出来ない私は、こんなことでもなければ、ほとんど家と工房に引きこもって人生を終わらせていたかもしれない。
目的以外のことを特に計画していたわけではなく、宿泊先の人や、たまたま入った飲食店の方に、「それなら、あそこは行った?」という言葉に耳を傾け、
四万十川の沈下橋巡りをしたり、
パワースポットの唐人駄馬へ行って、汗だくになったり、
海遊館へ納品される予定のジンベイザメの子供を目で追いまわしたり、
通りがかりの扉を開けてみたり、
先々月、劇団四季の『ジョン万次郎の夢』を観に行ったと思って海を見ながらふと万次郎の事を考えていたら、通りすがりにジョン万次郎博物館があったので、見学したり、
帰路につく前に、
大阪の取引先へご挨拶へ行ったり、
大学の友人に久しぶりに会ったり、
十数年ぶりに大阪城を眺めたり、
勤めていた京都の椅子張り会社へ顔を出したり、
友人に会ったり、
さて、帰るかと帰路につこうかと高速に乗ったら、虹。
まるっと一週間。
こんな旅行は初めてかもしれない。
ずっと仕事の事ばかりを考えて暮らしてきたから。
とても充実した旅だった。
年に一回、また旅に出たい。
来年はもっと弾けるようになっているかな。
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