カステラをどら焼きで巻くってどういう感じ?
文明堂のカステラ巻の両端にある茶色い部分って、あんこじゃなくてカステラの焼き目部分なの?
丸みを帯びた長方形、黄色い生地に左右の黄色いラインが特徴のカステラ巻。
スーパーや商業施設など目にする機会は多いものの、販売場所がテナントやお土産コーナーであるがゆえ、まじまじと見たことはなかったように思う。
なので「カステラ巻」という商品名もさっきやっと脳に刻まれたところなのだが、それと同時にこのお菓子の構造に驚いたのだった。
構成要素……カステラ、どら焼き、以上。
ダブル炭水化物だったのか君は。
てっきり、カステラにあんこを巻き込んでいい感じに整えたものだと思っていた。ふわふわなカステラ生地をどうやって巻くのかについてはまったく考慮していないが、あんこが練り込まれた食パンと同類だと思っていたのだ。
(トミーズの「あん食」、絶対美味しいだろうな。パリッと焼いて、バターたっぷりつけたい)
しかし、巻いていたのはどら焼きだったという事実。
質感が違うとはいえ、どちらも甘いふんわり系だし、果たしてどう折り合いを付けているのだろう。
ロングセラーだから美味しいのは間違いないが、百聞は一食に如かずと世間でも言われているからな……(ほんとに言われてる?)。
記憶にあるパッケージと変わっていたのだけど、これで合ってるかな(知らんて)。
身近にあって、この見た目で……となると他にそういくつもないと思うのだが、一応母に聞いてみればよかったかしらん。祖父が好きだったと以前話していたはずなので、なおさら間違っていたら各方面に申し訳ないんだよな。
まあ、いいや。今はカステラをどら焼きで巻くとどうなるのかが知りたい。では、いただきます。
……なるほど、わからん。
いや、美味しいのだ。それは間違いない。甘さがしっかりあって、茶色い部分の香ばしさもアクセントになっている。
パサつき感はゼロ。そして全体的に弾力があるタイプである。
そう、もちもちイメージのあるどら焼き生地だけでなく、カステラも思いのほか弾力系。カステラはあまり食べてこなかったためデータに乏しいが、なんとなく”ふんわり”が強いものだと思っていた。定番そうな長崎カステラはどうなんじゃろう。
いずれにせよ文明堂のカステラ巻は弾力系。そのためどら焼きと食感の差はあまり感じられなかった。
わかる人はわかるはず。しかし私は別々に食べてみても『どっちも弾力があって美味しいな……』としみじみするばかりだった。
***
ここで私は重大なミスに気がつく。
私は純粋なる文明堂のカステラを食べた記憶がない。
それと比較できてきない以上、どら焼き生地がいる意味を正確に測ることもできないのではないか。
……まあ、いいや(2回目)。だって美味しかったんだから。
1個130円くらいで買いやすいし、カロリーも低い。100kcal余裕できってるのですなわち0である。
繊細な口内をお持ちのかたは生地の違いを楽しめるだろうし、わからなくても十分美味しい。そして私は文明堂のカステラが結構好きかもしれない。
今回の収穫も実りあるものだった。
あとは、祖父が好きだったのは本当にこれだったのか、母に確認することにしよう。