来年はバターケーキを
今年のクリスマスにはセコマのホールケーキを初めて注文した。
4号サイズを買うのも初めてだったため、食べごたえを確かめるのもあって最もオーソドックスなショートケーキに。半分こするつもりだとしても多ければ翌日に持ち越せば済む話なのに、頑として一回で食べきりたいのだった。
そんな物理的な理由を含みつつのショートケーキチョイスとなったのだが、「食べたい」という気持ちオンリーで決めようとしていたらいつまで経っても決まらなかったかもしれない。そのくらい、セコマのケーキのラインナップは豊富だった。
さらに嬉しいことに、どれも4号サイズから用意されている。価格もたぶんリーズナブルなんじゃなかろうか(生クリームショートケーキは早期割引で1,400円だった。これは安いと思う)。
ショートケーキを含めて最終決戦は4種類に絞られたのだが、そのなかで1つだけ「興味・挑戦」枠があった。それはバターケーキである。
バタークリームは六花亭のマルセイバターサンドなどのサンド系で以外食べたことがない。しかし、ショートケーキが一般的になる前はバターケーキが主流だったという話を知って以降、ケーキとしてバタークリームを食べてみたいという気持ちはずっと抱いていた。
それでいて今まで食べてこなかったのは、主に2つの理由があった。「くどさへの懸念」と「そもそも見当たらない」である。
バタークリームは生クリームに比べて重たいとも聞く。いかんせん私は胃が弱いため、たまのケーキで胸焼けしてしまったらショックが大きい。
それに、昨今バターケーキを売っているお店も少ない。現状、レギュラー商品として扱っているところで把握しているのはユーハイムくらいだ。
「ふわっふわなバタークリームと、リニューアルしたシャリシャリ食感のアーモンドシュガー」だなんて、文字だけでもよだれが出てしまいそうになる。
実は今年の始めだか去年だかに母と「今度食べようね」と話していた。私も母もぐいぐいタイプではないため、そのまま月日は流れ……2023年に叶えるのは難しそう。
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しかし、こうして考えるとセコマはバターケーキにしなくてよかったかもしれない。だってここで食べたら抜けがけみたいだ。
そんなの別にいいよ、とは言ってくれるだろう。しかしこれは私の気持ちの問題なのだ。昔食べていたバターケーキと違うのかも聞きつつ、「食べようね」という約束をきちんと果たしたい。
リース型での販売のみなので普段は手が出しにくいが、来年こそ誕生日祝いにチョイスするか「何でもない日おめでとう」という強行突破で買って帰らねば。
初・バターケーキを達成したあと、クリスマスケーキの最終決戦はどうなるだろう。気に入りすぎて圧勝になったら面白いよね。