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イロモノとして見てほしくないレトルトカレー
数ヶ月前に催事で衝動買いしてそのまま眠らせていたレトルトカレーをやっと今日食べたのだが、第一印象よりもずっと美味しかったので今回ご紹介したい。
正直これを買った動機は「美味しそうだから」ではなく「面白そうだから」だった。
しかし実際に食べてみたときに、もっとカレー自体にフォーカスを当てた宣伝をしても良いのではないか、という意見が我が家の総意となったのである。
そのカレーとは「DJ MARUKOME 読めるスパイスカレー」である。
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PR TIMESによると、本商品はLINE株式会社が運営するレーベルに所属している「DJ MARUKOME」(マルコメ君によるアーティスト活動)が、株式会社エース・株式会社キャニオンスパイスとコラボして誕生したカレーだという。
マルコメ君ってDJやってるの? という驚きはこの際置いておくとして、このカレーの大きな特徴は読み物が同封されているという点にある。
というのも、北野エースの展開しているカレー売り場「カレーなる本棚」の10周年企画でこのコラボが実現したらしいのだ。
「本棚」に引っ掛けるだけでなく、「”飲める”カレーならぬ”読める”カレー」というダブルコンボを決めてきており、なかなか油断ならない。
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DJとしてのアイデンティティは? という心配が浮上すると思うが、ご心配は不要。裏面にはQRコードがついており、そこからDJ MARUKOMEがセレクトしたプレイリストを聴くことができる。
コラボ商品という事情はあるにせよ、カレーに行き着くまでの情報が多すぎて既に600字を超えてしまった。違う。そういう説明をしたいんじゃない。我が家としては、もっとカレー自体の良さを伝えたいのだ。
パッケージ裏面にはこう書いてある。
第4のお肉! 「大豆のお肉」で罪悪感ゼロのスパイスカレーができました。
そう。ただ外側を飾ったものではなく、ちゃんと中身にもこだわっているのだ。
動物性原料・化学調味料・香料不使用で、その分スパイスを10種類使用。そして隠し味にはマルコメの代名詞である味噌が入っている。
外見の派手さとは裏腹に「食べ過ぎが気になる時も、ギルトフリーで楽しめ」る配慮に満ちたカレーなのである。
そして実際に食べて改めて驚いた。本格的で美味しいではないか、と。
やや酸味のあるトマトがベースにあり、そこにスパイスがガツンときいている。辛さランクは表記されていないが、口や喉のひりつき加減は辛口でも通りそうな感じがした。
そしてひき肉状の「大豆のお肉」だが、言われなければ本物のお肉だと思うくらいクオリティが高い。確かに牛や豚のようなコクこそないが、玉ねぎの旨味やスパイスの香りがそこを補填してくれている。代替食のレベルを超えていると言って差し支えないだろう。
以上のことから、「DJ MARUKOME 読めるスパイスカレー」はカレー自体の良さ、つまり「動物性原料不使用かつ美味しい」という点をより打ち出すべきではないか、という結論に達したのである。
*****
……とここまで語っておいてなんだが、現在これが販売されているのかは定かでない。
というのも、そもそも北野エースとマルコメオンラインショップでの販売に限定されている上、オンラインショップでは確認できなかったのである。
購入したときも売りつくしセール的な雰囲気だったので、もしかしたら新弾が出るのを待たなければならないかもしれない。
ここまで読んでくださった方に肩透かしを食らわせてしまったが、もしも発見できたときは騙されたと思って買ってみてほしい。美味しさは保証します。
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