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卯の花と給食のコロッケ
学生時代から外で働いていた頃にかけて、スーパーやコンビニで"プラスワン"的なお惣菜をよく食べていた。
多くの場合、切り干し大根かきんぴらごぼう。そこに時々五目ひじき煮が入って来る、といった感じ。特にどこのが好き、ということはなくて、どこのも美味しいなあと思っていた。あ、でも切り干し大根はセブンイレブンよりセコマか生協派かな。しんなりしているのが好きです。
しかし、選ばれてきた頻度は低いものの、地味に好きなのが「卯の花」である。
個人的には豆腐や納豆と同じくタンパク質枠であり、さらに野菜も摂れるお得料理として認識している。だが、そんな栄養価の話だけで一目置いているわけではなく、味としてもちゃんと好き。
卯の花に関しても、どこのが特に良いとかはない。どれも出汁の味がしみた味わいがして、もふもふとした舌触りがなんとも楽しい。
そんな素朴さのなかから、ごぼうやにんじん、あるいは油揚げなどが顔を出している。これらが一口ごとに違った味や食感をプラスしてくれるのだ。
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かぼちゃはお手製のポン酢×オリーブオイルよ~
私はこれをメインに据えても良いと思っているし、上の写真では実際にかぼちゃとダブルセンターを務めてもらっている(なお、私1人の時の食事です)。
自分でも作ってみたいと思わなくもないのだが、未だ実践には至っていない。
目の前に立つハードルは、「おから一袋が放つ圧力」である。
おからって、あまり日持ちがしないイメージがある。その割に一袋あたりの量が多くないだろうか。でも作り置きとして作るなら、あのくらいが逆にちょうど良いのかしらん。
実際量とレシピの分量を照合すればわかる話なのだけど、売り場に並んでいるときのインパクトに押され、割引きされていたとしても容易に手に取れないのだった。
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思い返してみると、卯の花との出会いはお惣菜卯の花よりも給食の卯の花コロッケが先だった。
献立表に定期的に現れる「卯の花コロッケ」。「卯」は漢字だったか、ひらがなだったか忘れてしまったが、いずれにしても当時はそれが何なのかわからずに食べていた。
中身はじゃがいもコロッケよりも白く、そしてほんのり甘い。給食には家やお店で見たことがない料理がちょこちょこ登場していたが、卯の花コロッケもその一つだった。そして大好物! とまでは言わずとも、その文字を見つけると「おおっ」と心躍ったものである。
揚げ物なので、作るとなると卯の花よりもハードルは高い。しかしお総菜コーナーで見た記憶もない。
そのため私にとっては、あの焼き目のほぼ無いかぼちゃパイや、見ても食べても謎でしかなかったカムカムゼリーのごとく、給食ならではの料理として位置づけられている。
……なんか、いろいろ思い出しているうちに給食食べたくなってきちゃったな。チーズフリッターも美味しかったよね。
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