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キャベツ焼きが食べたいとき
数年前、飽きるほどに総菜コーナーのキャベツ焼きを食べていた。
その結果、無事に飽き……というのは言い過ぎだが、実際しばらく手に取らなくなったので客観的に見れば同じことである。
しかし先日、久々に無性に食べたくなった。それも”ヘルシー”よりも”食べたい”が上回るという奇跡の展開。
本当は身体作りのためにも肉か魚系統にしようと思っていたのだが、このチャンスは逃すまじ。ハーフサイズでも卵は1個入っているしタンパク質クリアっしょ、と都合の良い解釈をしてカゴに入れたのだった。
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キャベツ焼きの良いところは、
こってりしているのに比較的ヘルシー
パンチがあるのに重たくない
両面焼きの目玉焼き、好き
といったところだろうか。なんか最後に告白が入ってしまったけども。
小さい頃、目玉焼きといったら半熟以外ありえなかった。
黄味が割れないよう慎重に白身を食べ進め、お皿の上に黄色い円だけが残れば大成功。指と箸の動きをシンクロさせ、潰さないよう刺さないよう細心の注意を払って小さな満月を掴み、そのまま口の中へ放りこむ。
口の中にはまったりとした旨味と醤油の塩味が、心には達成感が広がるのだった。
しかしいつからか、両面焼きも良くない?と思い始めた。0か100しか知らないのだろうか私は。
白身も黄味も仲良く焼き目がつき、香ばしさとなんともいえない歯ごたえが生まれる。そしてなにより、黄味の”ムチムチ”具合がたまらない。
片面焼きで火が通りきってしまったときの黄身は”モサモサ”という感じであまり好きではないのだが、両側がプレスされることでモサモサする余地がなくなるのかもしれない。知らんけど。
これを濃いめのソース&マヨと絡めて食べると美味しいのなんのって。キャベツをのせると優しい甘みとしんなりシャッキリ食感もプラスされる。
なお、生地は若干キャラ被りするので別々に食べるほうが好きかもしれない。毎回ではないが、今回は生地にソースたちをぐいっとまとわせてフィニッシュとした。濃い味を味わう土台になりつつ、絶妙なもちもち感という自らのアピールポイントもきちんと主張してくれるのがいい。
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マヨネーズ好き、卵好き。がっつりした濃い味が食べたい。でもヘルシーさも欲しい……。あと安さはマストで。
そんなわがままな私に、キャベツ焼きは救世主のような存在である。
久々に食べてみて、やっぱり好きだなと思った。ごはんとかパンといった物理的ながっつりさが欲しいときは向かないが、デザートも絶対食べたいときはキャベツが安全。
濃ゆいしょっぱさのあとに食べる甘味はいいぞ。いろんな意味で、ヘルシーかどうかに関しては諸説あるけども。
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