見出し画像

これは正真正銘、メロンパンと塩パンのコラボ


メロンパンと塩パン。それぞれ昭和と平成に誕生し、令和の世でもパン屋さんの定番であり続けている。

しかし、この2つが完全に融合しているのを見たのは今日が初めてだった。



***


以前ローソンで「じゅわバタ塩メロンパン」が販売されていた。しかしそれはあくまでもメロンパンの亜種であって、塩パンとの掛け合わせという雰囲気ではなかった。念のため公式サイトを見てみたが、「じゅわっと口に広がるバターの香りと塩味がサクサクのクッキー生地と相性抜群。」と、塩パンの文字はない。



しかし、某パン屋さんのそれは違った。私の気のせいではないことを、4つの観点から説明していきたい。



①置き場→塩パンの隣。

仮にこれだけだとしても、結構匂わせてますよね?(そうでもないですよ?)


②形→円でもラグビーボールでもないスティックタイプ。

コンビニでも長方形の複数本入りがあったりするが、パン屋さんで見かけるのは珍しい。


③名前(本命)→「メロン塩パン」。

「塩」を間に入れることによって、メロンパンとも塩パンとも読ませる高等テクニック。クッキー生地で覆われた見た目でメロンパンらしさを出しつつ、名前の配置には塩パンがメインにも感じられる。パンそのものと名称の2方向から、想像力を搔き立てさせてくる。



場所で関係性を推測させ、形で「いつもと違う」感を演出し、掛け言葉を駆使した名前で特徴を示す。この時点で9割方伝えてくれている。


しかし心配性の私は、もっと確実な言葉が欲しい。これまでの推測が早とちりだったとしたら、3つも要素をかき集めている分ショックが大きくなりすぎるから。


ということで、④POPを見てみましょう。こういうとき、POPに説明が書いてあるありがたみをひしひしと感じることよ。

「メロンパンのような塩パンに……」


確定です! これはメロンパンと塩パンの公式コラボです!


こちらがメロン塩パンです。


食べる前から「これは勝った(美味しいに違いない)」と言わんばかりのウキウキっぷりだったのだが、やっぱり優勝だった。


特に両端のバターじゅわ感がすごい。さらにメロンパンの服を着ていることで、甘じょっぱいの極致へいざなってくれる。


ちょっと生き物みたいでかわいい。


中は細い空洞が伸びている。


パンの中の空間は、例えばクリームパンだと寂しい気持ちになる。しかしこれは塩パン。つまりひょっとして、バターを芯にして巻き上げて、それが焼く過程で溶けたってこと? 一時期バズっていたバター揚げを思い出し、背徳感と口の中の幸福に私のボルテージはどんどん上がっていくのだった。



***

すんごく美味しかった。もっと広まってもいい。いろんなパン屋さんが考える「メロン塩パン」を食べてみたい。


しかし広まってしまうと、このお店のウリがひとつ減ってしまうことになる。そんなに押し出してる雰囲気はないものの、パン屋間の攻防に発展したら困ってしまう。


食べたくなったらまたここへ行くのが、もっとも平和かもしれない。



いいなと思ったら応援しよう!

三谷乃亜
最後まで読んでくださり、ありがとうございます(*‘ω‘ *) よかったらスキ・コメント・フォローをお願いします! もしもサポートをいただけるのなら、私が気になっていた食事やおやつを食べる金額に充てさせていただき、記事にしようと思っています✏

この記事が参加している募集