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手作り感あふれるクッキーの良さ


長年の関係性がある人と話す際、同じトークテーマで何度も盛り上がるというのは”あるある”だろう。


例えば先日母との会話であったのが、「手作り感があるクッキーって、良いよね」という話。



***

もちろん、プロ感満載の洗練されたクッキーも良い。


例えば、綺麗な円形をした、厚さ1㎝くらいのバタークッキーとか。側面に砂糖がまぶされていて、その甘みと舌触りに思わず口元が緩んでしまう。



しかしそれはそれとして、家で手作りしたときにできるようなクッキーも無性に恋しくなる。なんなら、無性さでいったらこちらのほうが上かもしれない。


この手作り感について正確に説明できる自信はないが、おそらく


  1. 小麦の香りや甘さが強い

  2. バターっぽさは逆に薄い

  3. 表面がすべっとしている


といったところだろうか。


3つ目に関しては諸説あるものの、先日食べたとある商品を食べた際に「これも案外大事な要素かもしれない」と思ったのだった。


***


それは、某ローカル製菓メーカーが作るバターサンドクッキー(六花亭ではない)。

ドライブ先で偶然発見し、母が好きそうだなと思ってお土産に。無事に渡し、その後再び遊びに行くと「これ買うために行ってきちゃった」と言って私にも1つくれたのだった。


バターサンドクッキーだけのためにドライブするほど美味しかったのか……とその場でパクリ。



わ、わ……これは、行くわ。これのために行くわ。なんなら今行きたい(?)。



そんなわけで2人そろって好物になったバターサンドクッキー。


しかし、それからしばらく後に食べた2回目は、前回ほどの感動はなかったのである(※私だけの感想です)。


しかしこれはよくある話。思い出が美化されていたのかもしれないし、前回が仕事終わり直後、かつ大雨に振られてびしょ濡れ&体温奪われ状態という特殊な状況下にあったことも関係しているかもしれない。



そう解釈してそれ以上気にしていなかったのだが、さらにしばらくしてから食べた3回目でようやく気がついた。


あれ、やっぱりクッキー違うかも?


「やっぱり」というのは、その日2人で売り場を見たとき、母が「あれ、前と変わってない?」と言っていたから。


私はそれに対して「前と同じじゃないかな~」と返していたのだが、同じではなかったのだ。いや、正確に言うと2回目の時点で変わっていたため2回目と3回目は同じなのだが、いずれにせよ大感動したあのクッキーではなかったのである。



そうだ。初めて食べたときのクッキーは今のような波打つ感じではなく、つるっとすべっとしていた。食感も”ほろっ”とした感じではなく、もっと”がっしり”していた。


製菓メーカーが作るお菓子としては現行のほうが「発展」と見なされるだろうし、事実、垢抜けた雰囲気はある。


しかし垢抜けたことにより、我々がこのバターサンドクッキーに惚れ込んでいた1番の要素は、もしかしたら手作り感のあるクッキーにあったのかもしれない……と気づかされたのだった。



***


クオリティの高いクッキーよりも、ホームメイド系のそれを入手するほうが実は難しい。


自ら手作りするのが早いのはわかっているのだが、最後に作ったのはおそらく20年くらい前。


果たして実現するのか……?







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三谷乃亜
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