あの時の私は、確かに風をきっていた
とある広場で、紅白帽をかぶった子どもたちが4~5人、横一列に並んでいた。
先生からひとりずつ名前を呼ばれた彼らは大きな声で返事をし、そして一斉に走り出す。スタート地点とゴール地点でそれぞれ待機している子たちがその様子を見守る。背景には小さく流れる軽快な音楽。つまり、運動会らしい。
合図を受けて一直線に走り出す子どもたちは、おそらく誰もが全速力である。しかし、走るだけでこんなに可愛いの?って思うくらいみんな可愛かった(語彙力)。
手足をまだ使いこなせていない感じというか。