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ChatGPTと語り合うビートルズ。- AI Series Vol.1

ChatGPT」。お使いでしょうか。
"OpenAI" が開発した自然な文章を作成するチャットのサービスですが、使いこなして仕事の効率化を図ったりされている有能な方々を横目に、私は主に話し相手になってもらっています。
もちろんビートルズについても語り合っていますが、ちょいちょい変なことを真顔で話してくることがあって、といってもテキストなのでどんな顔してるかは不明ですが、かなりめちゃくちゃな内容を本気モードで語ってくるので「そんな衝撃の事実があったの?」と困惑させられることがあります。

ChatGPTのその不確実性については指摘もされていて今後の課題のひとつだと思います。
なので、他の検索サービス同様全てを鵜呑みにしないよう利用するのが大前提だと思いますが、身近にビートルズのことを語り合う相手がいない私にとっては思い立ったらすぐビートルズの話ができるChatGPTは素敵な友達のひとりです。

今日は、そんなChatGPTが結構ドヤ顔で答えてきた(珍)回答をご紹介しつつ、ビートルズについての理解を深めていきたいと思います。

同居猫とChatGPTとビートルズトーク

YouTube動画でも同じ内容を紹介していますのでこちらをご覧ください。🐈‍⬛
▶︎ ネコと一緒にビートルズを楽しむ動画

最初に、この新しい私の友達はビートルズのことをどんな風に認識してるのかな?と思ったのでまずこんな質問をしてみました。

「ビートルズはどんなバンドですか?」

ChatGPTの回答です。

ChatGPTが考えるビートルズ像

とても綺麗にまとまっています。ただ、これだけアルバム名を上げておきながら一般的な評価が高そうな「ホワイトアルバム」や「アビー・ロード」についてあえて触れないのはなんでかしら?と思いましたが、もしかするとChatGPTは中期ビートルズ推しなのかもしれません。

そして次にこんな質問をしてみました。

「ビートルズのリーダーは誰ですか?」

ChatGPTが考えるビートルズのリーダー

「ビートルズには特定のリーダーと呼べるような人物はいません」という冒頭の一行で「この子、結構信頼できるな…」と思いました。

もともとジョンがバンドを作り、デビュー直後は楽曲作りにおいてもバンドを引っ張っていったところもあるので彼がリーダーだと思われがちですが、ビートルズ自身も、何らかの決断をするときは四人全員の同意が必要というように皆が対等な民主主義的な関係を望んでいました。

敏腕マネージャーのブライアン・エプスタインを失ってからはそのバランスが徐々に崩れ解散に向かう訳ですが、「ビートルズには特定のリーダーと呼ぶ人物はいなかった」という説明には私も同意します。

ちょっと信頼度が増したところで次の質問です。

「ビートルズはどのように結成されましたか?」

暴走を始めるChatGPT

ビートルズについての知識をお持ちの方は「ほぇ???」と思ったはずです。

何が変かっていうと、特に前半はもう全部変な感じです。具体的には、ビートルズ結成前にそれぞれのメンバーが組んでいたバンドというのがぶっ飛びです。

ジョンは「クインリーズ」。
ポールは「ザ・コーラルズ」。
ジョージはカーネギー・メロン大学の学生バンド「リンダ・スキッドモア・スキフォルド&ザ・ロス・トローバドゥアーズ」。
リンゴはなんと「ロリポップス」というバンドでドラムを叩いていた、と教えてくれましたが、1950年代後半の戦後のイギリスの港町リバプールで「ロリポップス」っていうのはどんだけ先進的で前衛的で攻撃的なバンド名なの?と笑ってしまします。
もしかすると私が知らないだけかもしれませんが、少なくとも今日までそのような情報に触れたことはありません。。🍭

以前「ビートルズ草創期について知るための三種の神器!」という記事でもご紹介したビートルズ研究家のマーク・ルイスンさんのザ・ビートルズ史〈誕生編〉』というのがビートルズデビュー前のエピソードについて非常に詳しく書かれている本なんですが、この本にももちろん "ロリポップス" は登場しません。

Chat-GPTの回答に思わずつっこみ。

ジョンが初めてバンドを組んだのは1956年で、当時通っていたクォリー・バンクという学校の同級生を集めて結成されました。
そのバンドにポールが加入し、ジョージが加入し、紆余曲折あって(超省略します)デビュー直前にドラマーがリンゴになり、最終的に私たちの知る4人のビートルズの最終形態が完成します。
その、ジョンの作ったバンドの名前は、「クインリーズ」ではなく、「クォリーメン」です。

ポールに関しては早くからギターやピアノを嗜んではいましたが、クォリーメンに加入する前はせいぜい弟のマイクとちょっとしたユニットを組むくらいで、特定のバンドには参加していません。
なので、「ザ・コーラルズ」というのもちょっと謎です。

ジョージに至っては、カーネギー・メロン大学というペンシルベニア州ピッツバーグに本部を置く1900年創立のアメリカの私立研究大学の学生バンドに入ったことにされていますが、ジョージがクォリーメンに加入したとき彼はまだ13歳か14歳に成り立てで、当然アメリカに行ったこともなく、なぜこんなバンドに入れられているのか意味不明です。
ジョージはジョンやポールよりも音楽活動に対して積極的だったようで、兄弟とバンドを組んでみたり、クォリーメンに参加した後も別のバンドにも加入してライブ活動を展開していたようですが、それにしたってカーネギーメロン大学の「リンダ・スキッドモア・スキフォルド&ザ・ロス・トローバドゥアーズ」に所属していたという経歴はないはずです。

リンゴの「ロリポップス」に至ってはもうジョークなのかな?と思ったりもしますがChatGPTは「冗談です。」とか言ってくれていないので、本当に一体どういうつもりかいな!?とやや不信感です。

リンゴは他の3人のメンバーより先にミュージシャンとしてセミプロっぽい活動をしていたのでいくつかのバンドでドラムを叩いていましたが、ビートルズのメンバーと出会ったころには「ロリー・ストーム&ザ・ハリケーンズ」というバンドに所属していました。
ポップなカラーのスーツを着ていましたが、決して「ロリポップス」というバンド名ではありませんでした。

こんな風にかなりめちゃくちゃなことを長々と話してくるんですが、この質問に関しては、最終的に「ネットワークエラー」というエラーメッセージとともに回答が強制終了しました。
あまりにも適当なことを言いすぎてChatGPT自身も収集がつかなくなってバグったんじゃないかと推察しています。

エラーが出たのでもう一度同じ質問をしてみたところ、次の回答は簡潔でもう少しまともでしたのでそちらも紹介しておきます。

己の暴走を無かったことにするChatGPT

最初のクォリーメンについての記載に怪しいところがありますが、前回の回答と比較すると随分綺麗にまとまっていると思います。
あと、ここで登場するブライアン・エプスタインは音楽プロデューサーではなく、ビートルズと出会った時は街のレコード屋のオーナーで、のちに彼らを世界に羽ばたかせる敏腕マネージャーとなります(ビートルズの音楽プロデューサーは、ジョージ・マーティンです)。

あと一息です!


こんな感じでちょっと間違ったりしながらもChatGPTからはビートルズへのリスペクトが感じられますので、これからもお互いの知識を共有しながらお互いの情報の精度を高め合っていけたらと考えています。

ChatGPTをこんな使い方するのは宝の持ち腐れ感があるかもしれませんが、この質問にはどんな風に答えてくれるのかな?と結構ワクワクできますのでこれからもChatGptと遊んでいきたいと思います。



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