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すごいぜ!ローリング・ストーンズ!!

18年ぶりのアルバムのリリースを発表し、世界を湧かせているザ・ローリング・ストーンズ。
2005年発売の『A Bigger Bang』以来通算24枚目となるニューアルバム『Hackney Diamonds』から、9月6日に先行シングル『Angry』が解禁されましたが、YouTubeやiTunesでの再生回数がものすごいことになっているそうです。
そりゃそうだろ、と思います。
わたしは混じりっ気なしのビートルズ・ラバーで、ストーンズは「ビートルズと同時期に活躍した偉大なバンド」くらいのざっくりした認識と思い入れしかありませんでしたが、アングリーかっこ良すぎますもの。
痺れるロック。踊れるロック。
日々、リピート再生してしまったりしてますから。

リフがいいとかメロディがいいとかサウンドの質感や空気感がいいとか色々ありますが、1960年て言ったらもう半世紀以上前なのに、その時に(から)活躍しているロックバンドが、今なお超現役でロックバンドしてる感じに完全に心を奪われました。
ポール・マッカートニーにしてもリンゴ・スターにしても、令和の80歳英国人(ロック出身)ってどうなってるの?

ローリング・ストーンズ『ハックニー・ダイヤモンズ』

ニューアルバムの『ハックニー・ダイヤモンズ』ってどういう意味なのかな?と思っていましたが、ロンドンのある地域の古いスラングで「ガラスの破片」を意味する言葉なんだそうです。
ミック・ジャガーは「土曜の夜にハックニーあたりで、車のフロントガラスが割られ、その破片が路上に散乱しているようなもの」と表現していました。
アルバムのアートワークも割れたガラスの破片のイメージです。
もともとタイトル案は『Hit & Run』だったのが『Smash & Grab』(窓ガラスを割り店内に侵入する窃盗の意味のスラング)となり、最終的に『Hackney Diamonds』になったそうです。
イギリス愛も感じるし、ゴージャスな感じもあるし、とても素敵だと思います。(ベタ褒め)
アルバムの当初のテーマは「怒りと嫌悪」だったというミックとキース。
でもこんな陰鬱でないロックでクールな怒りなら大歓迎です。

ローリングストーンズにとっては、2021年にチャーリー・ワッツを失ってからの初めてのアルバムとなりました。
でも「チャーリーのいないローリング・ストーンズ…」というイメージをまじでぶっ壊してくるANGRYの破壊力に圧倒されます。

今回のアルバムでは、チャーリーが後任に推薦したスティーヴ・ジョーダンがドラマーを務めていますが、チャーリーが2019年のレコーディングで叩いた『Living by the Sword』と『Mess it Up』の2曲も収録されているそうです。
また、なんと『Living by the Sword』には、元ストーンズのベーシスト、ビル・ワイマンも参加していて、元祖ストーンズのリズム隊のセッションを聞くことができるようで、ストーンズに詳しくないわたしでもこのエピソードだけで興奮します。

そしてこのアルバムには、ポールも参加していることが明らかになりました。
『Bite My Head Off』という、ミックによると「ガールフレンドが本気でキレた時、”ダーリン、俺に向かって噛みつくのはよしてくれ” みたいな」楽曲への参加となります。

ポールは今年の2月頃、「2曲の楽曲でストーンズのレコーディングに参加した」と語っていましたが、今回の10月20日発売のこのアルバム『Hackney Diamonds』ではこの1曲のみ収録されるということかもしれません。

ストーンズのメンバーは、アルバムを作るにあたって23曲くらいの楽曲ができたと語っていますが、今回アルバムに収録されているのは12曲なので、もしかすると、第二弾アルバムも近々リリースされるのかも、と思ったりしています。
ポールだけでなく、リンゴもレコーディングに参加したという報道もありましたので、その楽曲も次回入ってくるかも!?
ストーンズの楽曲×リンゴのドラミングがどんな化学反応を起こすのかとても興味があるので聴けるものならぜひ聴いてみたいです。

今日9月16日配信のNME Japanのニュースで、ポールが今回のアルバムのプロデュサーをストーンズに紹介したということが紹介されていました。

「ポール・マッカートニーと食事に行ったら、『どんな感じ?』という話になってね。指図してくれる奴が必要なんだよと言ったら、『ニューヨーク出身の若い奴がいるんだけど、アンドリュー・ワットと言ってね。彼を試してみたら』と言ってくれたんだ」

nme-jp.com

と ロニー・ウッドが語っており、シチュエーション萌えしました。
54年前もこんな風に『おたくのマネジメントどんな感じ?』『アラン・クライン?彼は試さないほうが賢明かも』とミックあたりがフランクに提言してくれてたらビートルズの歴史も少し変わったのではないか、、などと考えたりもしましたが。

今から期待が膨らみ続けている『Hackney Diamonds』は、ゲストもゴージャスです。
収録曲とゲストアーティストが公式に発表されています。

【Hackney Diamonds track-listing】

1. Angry
2. Get Close(feat. Elton John)
3. Depending on You
4. Bite My Head Off(feat. Paul McCartney)
5. Whole Wide World
6. Dreamy Skies
7. Mess It Up(feat. Charlie Watts)
8. Live by the Sword(feat. Charlie Watts, Bill Wyman, and Elton John)
9. Driving Me Too Hard
10. Tell Me Straight
11. Sweet Sound of Heaven(feat. Lady Gaga and Stevie Wonder)
12. Rolling Stone Blues

中でもゲストボーカルを務めているというレディ・ガガはとても楽しみです。

ビートルズと同じ時代に活躍したアーティストがいまもなお現役でかっこいい音楽を作り演奏し続けてくれているのはすごく嬉しいことです。
こんな風に仕上げてくるまでの道のりは本当に The Long and Winding Road で、ミックもキースもロニーもどんな研鑽を積んでいるんだろうと考えるだけで背筋が伸びる思いです。
わたしは最近本気の筋トレを始めたのですが、極限にキツい時は、ミックやリンゴやポールがストイックにトレーニングしているであろう姿を勝手に想像して乗り切っています。
少なくともAngryはそれぐらいの説得力を持つ楽曲でした。

「他の人が気にいるか気に入らないかは分からないけど、自分たち全員が本当に満足できるレコードを作りたい」という想いでリリースされる『Hackney Diamonds』。
世界が再びロックに目覚めるきっかけになるかもしれないな、と妄想したりしています。

【追記】

— 2023/10/20にリリースされた "Hackney Diamonds" を聴いて

この記事を書いた時の興奮を1ミリも削られる事なく、ストーンズはさらに感動を上乗せしてきました。
最近はアルバムを通して聴くっていう体験がものすごく少なくなっていたので、ここ10年で最もリピートしてるアルバムかも…っていうくらい再生してます。
平均年齢何歳なの?70代??
ポールがベースで参加している”Bite My Head Off” なんて80歳超えてくるんじゃないの??
彼らの演奏は確実に生きる喜びと希望を与えてくれますね。

1週間聴いてみて特に好きな楽曲は、
2, 3, 5, 7, 9 ,11, 12
ほとんどじゃないですか。

特に “Depending On You” の 

Now I’m too young for dying and too old to lose
‘Cause I was depending on you

The Rolling Stones “Depending On You”

って歌詞を聞くたびにビリビリきます。

素晴らしい音楽を世に落としてくれてありがとうローリング・ストーンズ!
やっぱりわたしはロックが好き!!

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MiHo O'Hara / Mihowell
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