【成長志向 の 罠】
「現状に満足せず進化し続けます!」
僕もこの言葉を使ったことがある。
世の中的に"「成長」が美しく「停滞」「衰退」は美しくない。"という暗黙の了解がある気がする。
とはいえ、本心から「成長が美」と思ってる人はどれくらいいるんだろう。
そもそも「成長」か「衰退」というこの2択って成立するんだろうか。
実際にハワイなどの南国に行ってみれば、「成長」でも「衰退」でもない「悠々自適」に暮らす現地の人がいる。
実は多くの人が本音では「成長」も「衰退」も考えなくていい「悠々自適」ゾーンに憧れてるような気がするのは僕だけだろうか。
「成長」が美とすれば「衰退」は醜となる。
では、この価値観では身体的に成長する若い人が美で、身体的には衰える一方の老人は醜とならないだろうか。
そもそも、「成長が美」というのは学校や組織から教えられた「何となくみんなが広く言ってる価値観」だから、それをなんとなく信じてる。そんな人も多いのではないだろうか。
※「成長=善」は学校や組織にとって都合が良いから、広められている価値観だと見ることもできると思う。
「成長が美」とするから、逆に「成長しないのはだめだ」という価値観ができ自殺者を生む社会になってるのでは。なんて思う。
「人生は山登り」という言葉があるけど、上にひたすら前進する人生なんてあるのだろうか。
むしろ「ハイキング」とか「ピクニック」など比較的平坦な道の中に坂があったりとか、道中の花を楽しむとか。
そんな例え方や楽しみ方があっても別に良いのではないだろうか。
成長し続けることは無理がある。
日は沈むし、草木も冬には多くが枯れる。
成長に囚われず、時には成長を無視しても良いと思う。
SDGS=持続可能な社会というスローガンが最近流行りだが、人も成長にとらわれることを捨て、持続可能な無理のない生き方でもオッケーなのではないかと思ったりするのだ。