中間組織を担う子どもの減少
少子化については様々なことが言われていますが、それだけ単純なことでは無いでしょう。その一つの要因として、”ペイしない”、もっと言えば”コスパが悪い”という意識が、無意識を含めて多いのでは無いでしょうか。
家業の維持者、かつ継承者として不可欠の存在とされてきた「子ども」は、伝統的社会では自明であったその存在意義を喪失する。
その前提として、家業が衰退し、家族としてイエとして守り抜くべきカタチが無くなってきているということもあるのだと思います。そもそも一般的な企業人では、課長といったポジションさえも、家族にひきつげないのですから。
小さい子どもを育て上げるのは大変で、居場所が流動化する中で増えてきた核家族というカタチの中では専業主婦という発明が必須だったわけです。そんな環境下、労働分配率が低下することで共働きが必須となってきました。そんなことも子どもを忌避する遠因になっているのでしょう。
紙切れ1枚で離婚できるのは日本だけ。世界で最も簡単に離婚できる国だ。
こんなことが日経に書かれていました。家族となっても、それを解消するのも簡単な時代なのです。