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20090718 人間腸詰

 筒井康隆$${^{*1}}$$だったか、誰だったか良く憶えていないが、誰かの随筆の中でこんなことが書いてあったのを覚えている。どこかの悪者に港の倉庫か何処かに閉じ込められてしまう探偵が登場する。悪者は探偵を閉じ込めたままどこかに去ってしまう。幸い倉庫は食品倉庫だったので、飢えはしのげる。ただ、その食品は寒天$${^{*2}}$$のみである。探偵は数日間、その寒天を食べ続けた。その結果、出てきた大便は寒天のような透明な大便だった。

 寒天ばかり食べていると、心太$${^{*3}}$$の様にそのまま押し出し式$${^{*4}}$$に尻の穴から寒天が出てくるとは思えないが、数時間後には寒天を多く含んだ大便が出だす$${^{*5}}$$のだろう。

 相原コージ$${^{*6}}$$の漫画だったか、それとも全く違うかも知れない。修学旅行前の男子高校生がある妄想にふける。修学旅行中は同級生が全員が同じ食事を数日間摂る。従って数日後は、同級の憧れの女生徒と自分とは同じ内容物の大便をすることができる。

 考えてみると断食や絶食しない限り、生まれてから死ぬまで小腸や大腸の中には食べ物が詰まりっぱなしなのである。日本人の有史以来、殆どの人がこのような状態になっているのは現代になってからであろう。これは幸せなことなのだろうか。餓死は辛いことだから、大変幸せなことなのである。腸詰め$${^{*7}}$$の様な内蔵を常に維持し、死ぬ瞬間まで小腸や大腸に食べ物が詰まっていることはこの上なく幸せなことなのである。

*1 筒井康隆 - 公式サイト
*2 かんてんぱぱのホームページ
*3 20000719 ところてん
*4 ところ天突の通販:日光陶器店
*5 20020219 バリウム
*6 相原コージの なにがオモシロイの?,相原コージ
*7 ハム・ソーセージ類公正取引協議会

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