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20030804 蝶の数え方

 知人$${^{*1}}$$に蝶の標本を貰った。彼が自分で採集して展翅$${^{*2}}$$した。

 今年の春、沖縄旅行に行った$${^{*3}}$$。行く前その知人にそのことを話したら「沖縄の蝶を捕ってきてくれ」と捕虫網、三角紙と三角ケース$${^{*4}}$$を渡された。私は蝶に関して殆ど知らないので、とにかく見かけた蝶を捕ってきた。とはいっても一頭しか捕れなかった。知人に捕ってきた蝶を渡すと、その蝶を見るなり日本全国どこにでもいる「アカタテハ$${^{*5}}$$」だと笑っていた。

 この徒労に報いるためにくれたのだろう。

 標本にされていた蝶は石垣島で採取した蝶で「スジグロカバマダラ$${^{*6}}$$」と「リュウキュウアサギマダラ$${^{*7}}$$」の二頭が展翅してある。

 箱の大きさが16cm×13cm$${^{*8}}$$で、その大きさは丁度よく心憎いぐらいである。万年筆の箱$${^{*9}}$$というか文房具の一種のような感じでいい。

 ところで何故、蝶は「一頭」「二頭」と数えるのだろう。他の昆虫は「一匹」「二匹」である。昆虫は「頭」と「胸」と「腹」に分けられるので、そのうち「頭」に注目して「一頭」「二頭」になったという説$${^{*10}}$$、英語での数え方からという説$${^{*11}}$$、などがあるらしい。前者は他の昆虫は「匹」なのに蝶だけ「頭」になる理由が判らないし、後者は英語で本当に「two heads of butterflies」というのか分からない。

 詳しく考察しているページ$${^{*12}}$$を見つけた。何故、蝶だけ「頭」なのかの真相はよく分からないが、論文で「匹」と書くとその論文の格が下がる$${^{*13}}$$という話が紹介されていた。

 件の知人に聞いてみると、蝶の触覚を鹿の角に見立てたのではないか、という。head$${^{*14}}$$は「鹿の角$${^{*15}}$$」という意味もあるので、これが語源かも知れないと言っていた。

*1 19991215 釣り銭
*2 標本展翅入門_世界の蝶や甲虫の昆虫標本の専門販売店ノーチラス。
*3 20030404 アクアポリス
*4 昆虫の採集と標本の作り方 スリーエム仙台市科学館
*5 森林公園の仲間たち(鳥、植物、虫など) akatateha.jpg
*6 チョウの写真と説明 スジグロカバマダラ・カバタテハ(チョウの園)
*7 チョウの写真と説明 オオゴマダラ・リュウキュウアサギマダラ(チョウの園)
*8 chou.jpg
*9 【筆記具】ペリカン 03case.jpg
*10 気分爽快トップ 「そぼQ」1月31日木曜日 「イカは、どうして1パイ2ハイと数えるの?」
*11 雑学 蝶々の数え方
*12 硯箱 2001年9月分
*13 大阪市立自然史博物館 質問コーナーログ5
*14 head - Definition by HyperDictionary.com   Webster's 1913 Dictionary 16.
*15 Big Game Shoulder Mounts - Adirondack Reflections - Antler Furnishings from the Adirondack Mountains

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