20030813 ウランガラス(2)
ウランガラス$${^{*1}}$$を見に行った。妻と岐阜県の高山市にある博物館$${^{*2}}$$に行った。
博物館の中には多くの西洋の骨董品が展示してあった。ウランガラスはその中の一部である。中に入ると係員が説明してくれる。係員は何名かいて、私が見に行った時はたまたまそこの館長が説明してくれた。
館長はこの博物館の所有者でもある。当初、ウランガラスとは知らずに収集をしていたらしい。人に大変珍しいガラス工芸品が沢山あると指摘され、散在していたウランガラスを一ヶ所に集め、紫外線ランプ$${^{*3}}$$をウランガラスに照射できるようにして展示するようになったそうだ。
実際に暗いところで紫外線を照射したウランガラスを見ると、大体想像していた通りの色であった$${^{*4}}$$。蛍光色というのは何度見ても幻想的な気分にさせられるので、見ていて非常に楽しかった。
館長の説明では蛍光色を発することとウラン元素の放射能とがごちゃごちゃになっていた。私が唯一知りたかったことは、ウランの放射能によってウランガラスが自ら蛍光色を発するかどうかだった。つまり紫外線ランプがなくても勝手にウランガラスは光っているのかどうかが知りたかった。
そこで館長に質問をした。「真っ暗闇なら紫外線ランプがなくてもウランガラスが光って見えませんか」と聞いたところ、きっぱりと一言「光りません」という返事が返ってきた。質問の内容を誤解されているといけないのでもう一度繰り返して質問をした。すると「紫外線がないと光りません」と断言した。
少し意外だった。「どうだかわからない」もしくは「かすかに光る」という答えを期待していたのだが、きっぱりと「光らない」と言われた。何故光らないのかと言う理由がないのでどうも釈然としなかったが、「光らない」と答えた時の女性館長の大きな瞳がきらっと光ったような気がして面白かった。
*1 20030711 ウランガラス
*2 世界のアンティック木の国館(岐阜県>飛騨・高山・奥飛騨>飛騨高山)の「見る」スポット情報/イサイズじゃらん全国観光スポットガイド
*3 サーチライト・ブラックライト・赤外線ライト製造販売-川島工機 ブラックライト
*4 ウランガラスの展示館