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20091105 似ている植物(2)
松茸$${^{*1}}$$の語源は、猛った「ちんぼ$${^{*2}}$$」だと言う。先日読んだ雑誌に書いてあった。一説に「茸(たけ)」は、ヒトの陰茎が勃起した姿に発していると言うことである。明治時代の国語辞書「言海$${^{*3}}$$」には「牡陰(たけり)の略、形似たり」とあるらしい。「アボカド$${^{*4}}$$」はメキシコ先住民の言葉で「金玉そのもの」という意味であったが、日本でも同じ様な発想で名付けられた野菜があったとは。
手許にある「言海」で「茸」を調べてみる。「丈長ク直立スル意ト云 香ノ猛キ意トスルハイカガ」とある。雑誌に書いてあった内容と随分異なる。陰茎のことなどには全く触れられていない。次に「たけり」を見る。「猛リノ義 牛、鯨、膃肭(おっとせい)ナドノ陰莖ヲ薬用トスル稱(となえ$${^{*5}}$$)」とある。キノコを薬用として食べるのであれば、「たけり」が転じて「茸」になったと言えるが、キノコのほとんどが薬用と言う訳ではあるまい$${^{*6}}$$。
考えてみれば「たけ」という言葉は二文字しかないので、その語源を探るのはほぼ不可能ではないか。「茸(たけ)」や「竹」「岳$${^{*7}}$$(たけ)」は立った高さを表す「丈(たけ)」が元であろう。「牡陰(たけり)」は勢いが激しいことをあらわす「猛し」が元になっている。更に元を辿れば、「丈」も「猛し」も何か高いもの勢いのあるものを表す「たけ」から発しているのかもしれない。そう言えば「高い」も「たけ」によく似ている。
*1 秋の味覚マツタケ-京都府山城広域振興局ホームページ
*2 田縣神社(たがたじんじゃ)
*3 20051009 カバ
*4 20030318 似ている植物
*5 となえ【唱え/称え】の意味 国語辞典 - goo辞書
*6 きのこの知恵袋 薬用キノコの宝庫 飛騨・美濃
*7 20091007 竹鼻忠兵衛谷