20091003 二十世紀の予言とアマゾン
アマゾン$${^{*1}}$$の当日配達の適用範囲$${^{*2}}$$が広がった。以前は関東圏のみ$${^{*3}}$$であったが、今度は関西圏も当日配送が可能になったようだ。巨大な倉庫から注文品を即座に選び出し発送する工夫$${^{*4}}$$が為されているらしい。その倉庫は千葉県に二つ$${^{*5}}$$あるが、宅配便の当日発送には配送距離の限界があるので、関東圏だけの適用であったが、大阪府にも倉庫を作った$${^{*6}}$$ので関西圏も当日配送が可能になった。
「二十世紀の予言$${^{*7}}$$」の一つ「買物便法」はまた一歩現実に近づいた。これは「寫眞電話によりて遠距離にある品物を鑑定し且つ賣買の契約を整へ其品物は地中鐵管の裝置によりて瞬時に落手することを得ん」という予言である。地中鉄管ではなく、品物は宅配業者が持ってきてくれるのだが、当日配達であればほぼ「瞬時」と考えてもいいだろう。実現まで百年程度かかったが、凄い世の中になったものだ。これ以上、物質的に何を望むのか。
ただし、「瞬時」に手に入れるためには手数料を払わなければならない$${^{*8}}$$。その日のうちにどうしても手に入れなければならないと言う代物などあるのだろうか。直ぐに欲しい場合があると考えられるのは、医薬品とか香典袋$${^{*9}}$$ぐらいである。医薬品は急性の疾患であれば、薬局ではなく病院へ行くし、香典袋も用意しておけばいい。香典袋の場合、常備するのは人の不幸に対していつも備えるということなので、それを避けたいと言う考え方もある。しかし人の死は必ずあるものなので、用意しておいても不謹慎にはならないだろう。
早く手に入れられるのはそれはそれで結構だが、数日間、我慢すれば手に入るのだから、余分な手数料を支払って当日配達してもらう必要はあまりない。
*1 雑記草商店
*2 Amazon.co.jp:ヘルプ > 配送 > お急ぎ便
*3 Amazon.co.jp:ヘルプ > 配送 > お急ぎ便 > お急ぎ便:関東地方
*4 フォトレポート:アマゾンの新物流センター、最速24時間発送を支える工夫:ニュース - CNET Japan
*5 アマゾン、八千代市に新物流センター、10月に開業:ニュース - CNET Japan
*6 アマゾン、大阪府堺市に物流センター「アマゾン堺FC」を開業:ニュース - CNET Japan
*7 20050210 二十世紀の予言
*8 お急ぎ便の配送料
*9 20020131 水引
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