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運動、旅行、読書、ラーメン二郎

中高生の頃から「ラーメン二郎」が好きで、コロナ前までは週1ペースで通っていました。
最近は大学もオンラインということで外出することもなくなってしまい、二郎も随分とご無沙汰です。

そんなある日、YouTubeでこんな動画を見つけました。

この動画のコメント欄を見て、私は無性に悲しくなりました。
ほとんどのコメントが

 「まずそう」
 「ルール多すぎてクソ」
 「一生行かないって決めた」
 「金払ってるんだからおかしい」
 「飯ぐらいしゃべりながら食べさせろ」
 「食べに行くやつの気が知れない」
 「ブタの餌」
 「他のラーメン見下してそう」
 「神格化してて気持ち悪い」
 「潰れてしまえ」

みたいな、二郎や二郎が好きな人を罵倒するコメントばかりでした。

皆さんはどうですか。

運動、旅行、読書・・・もし皆さんの趣味を馬鹿にされたり貶されたりしたら、どんな気分ですか。

私は今、そんな心持ちです。

一応動画の趣旨をまとめておきますと、「二郎には30の暗黙のルールがあるんだ」という「ネタ」、つまり「嘘」をまとめた動画です。実際にこれほど複雑なルールは存在しません。ただ、その「ネタバラシ」が動画の後半になってようやく明かされるため、恐らく二郎に行ったことのない人が動画を最後まで見ずに真に受けてコメントしたり、あるいは最後まで見たとしてもそういう印象が付いてしまっていて、私は今とても悲しいです。

控えめに言って落ち込んでます。
昨日(今日?)は眠れなさ過ぎて朝の4時頃にようやく眠りにつくことができました。

笑っちゃいますよね?笑ってください。

実際には「食べきれそうな量を頼む」「混雑しているときは次のお客さんのために席を空けておく」など、店員やお客さん同士がお互いに気持ちよく食べるためのマナーは存在します。
しかし、「ルール」として存在するものは「店の並び方」などごくごく一部です。それに、かれこれ十年は通っていますが、他のお客さんにルールを強要している人なんて見たことはありませんし、誓って私自身もしません。

私の場合、二郎に興味があるけどちょっと怖いという友人が何人かいたので、「じゃあ良かったら一緒に行こう。」といって連れて行ったことがあります。最終的には連れて行った友人の大半が沼にハマってしまい、コロナ前まで定期的に二郎に行こうと誘われていました。
実際に足を運んでみると印象が変わったという友人が多くて、私はとても嬉しかったです。

だからこそ、今回の件はとても悲しいのです。

本当は違うのに―

そんな悔しさのような感情なのでしょうか。

もちろん、向き不向きはあります。
例えば、二郎に接客や長居、清潔感は求めてはいけません。実際に「そういうお店」なのであり、従ってそういうことを求めない客層が自然と集まってしまいます。その意味で、二郎は確かに「万人向け」ではないと思います。

だからこそ、接客レベルを高く求めない人は行くし、接客を重視する人は行かない。そういう棲み分けでいいと思うんです。罵倒する必要はないと思うんです。

この話は、「コスパのドトール派」・「落ち着いた雰囲気のタリーズ派」・「明るい雰囲気でフラペチーノ充実のスタバ派」に例えられます。

私の実体験では、大学生やご年配の方の憩いの場になっているのはドトール、長居したりビジネスマンがLet's Noteで打ち合わせをしているのはタリーズ、MacBook Airを持参したクリエイティブな人や中高生、カップルが多いのはスタバという印象です。こんな感じで実際に棲み分けができているような気がします。

そう、そもそも「万人受けの店」など存在しないのです。お店側にも「ターゲット層」というのがあるわけですから。

だからといって、ドトール派の人が自分に合わないことを理由に、スタバ派の人が居るところで「スタバはクソ」と言うのは違うんじゃないか。そう思うわけです。
スタバが好きな人だっているんです。二郎が好きな人だっています。だから、それを共感せずとも認めてあげる。それでいいじゃないかと思うわけです。

今やインターネットで誰でも簡単に情報を発信できるようになりました。
お陰でこうして私もnoteに好きなように書き込めています。

しかし、自分が大切にしていた趣味やモノについて誤った情報を発信され、誇張され、歪曲され、それを見た人が公然と罵倒したり否定したり袋叩きにすることで、見えない誰かが人知れず傷つくこともあるんだということを、少しでも知ってほしいな、と思いました。

ちなみに私はタリーズ派です。

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