小説:森博嗣氏のシリーズつまみぐい。登場人物の会話にハマる。
森博嗣氏のWシリーズを紹介したいのだけど、氏の小説はシリーズ同士に関連があったりなかったりするので、
Wシリーズを紹介する前に一記事まとめておこうと思います。
(と言っても、Wシリーズで私が感動したところは他シリーズと全く関係ないところなので、他シリーズを読まなくとも問題はないのですが)
森氏の本はドハマりしたり飽きたりしながら、結局ほとんど読んでいます。
シリーズ毎にテイストが少しずつ違うのだけど、
キャラ同士の会話がシュールで、くすっと笑ってしまうんだよな。
シリーズのほとんどはミステリ小説だけど、私の中ではミステリー部分は割とどうでもいいです。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「よし。じゃあね、もし、君が正解したら、明日か明後日、東山動物園に連れていってあげよう」
「え? クイズですか?」
「そうだ」
「でも、東山動物園でデートした恋人は、必ず別れるっていうジンクス、先生ご存じですか?」
「じゃあ、やめよう」
「いいえ、いいわ」萌絵は急に微笑む。「どうぞ、問題をおっしゃって下さい」
「アシカとオットセイの違いは、いくら?」
「は? いくら……って何ですか? どういう意味です?」
「さあて……、いくらでしょうか?」犀川は、そう言って可笑しそうに微笑んだ。
『数奇にして模型』より
(クイズの答えは、作品の中に書いてありますよー)
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
キャラの個性にハマれば、作品にもハマってぐいぐい読めるかも。
屁理屈ばっかり言いやがって! と思うと読めないかも。
理系ミステリと称されていた時代は、もう遥か昔。
森氏の本は、シリーズを超えた人物相関が分かってくると、より面白くなってくるので、
コレ! ってなかなかおススメしづらいです。
興味があれば、全部読んで欲しい。
壮大すぎて感動するから。
ざっと俯瞰したいなら下記の順にサクッと読むのをおすすめします。
かなり乱暴だけど、興味が出てきたら全部読めばよいと思うので。
S&Mシリーズ
1.すべてがFになる
2.有限と微小のパン
Vシリーズ
3.黒猫の三角
4.魔剣天翔
5.赤緑黒白
百年シリーズ
6.女王の百年密室
7.迷宮百年の睡魔
四季シリーズ
8.四季 秋
9.四季 冬
これでハマったら全部読んでください。是非!
Gシリーズもなー、
最新巻で 『!!! 』となるので、読んでーと思っています。
私は
『幻惑の死と使途』
『恋恋蓮歩の演習』
『迷宮百年の睡魔』辺りが大好きです。
・・・って、このチョイスだけで、
私がどれだけロマンチストかって。
ええ。
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