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夏にナンパした子と久々に会ったらシコすぎた

夏の記憶が呼び寄せた夜


潮の香りが漂う静岡県・下田の海。あの日、太陽に照らされた彼女の笑顔は、今でも鮮やかに脳裏に焼き付いている。茶髪をふわりと揺らしながら、彼女は海の家で忙しそうに働いていた。日に焼けた肌に映えるビキニ、その上から羽織った白いTシャツは、夏らしい無防備さが際立っていた。

「良かったら連絡先、交換しない?」
気がつけば、そんな言葉を口にしていた。彼女は一瞬驚いた表情を見せたものの、すぐに笑みを浮かべてLINEのIDを教えてくれた。

あれから4ヶ月。季節はすっかり冬に移り変わった。俺は彼女に短いメッセージを送った。
「ヤッホー!元気?」
その返信は思ったよりも早かった。そして、やり取りの中で、都内で会う約束をすることになった。

冬の彼女


待ち合わせの駅前。人混みの中で、彼女の姿を見つけた瞬間、胸が高鳴るのを感じた。黒いニットに革ジャンを羽織った彼女は、夏とはまた違う、どこか大人びた雰囲気を纏っていた。特に黒ニット越しに見える胸元のふくらみは、言葉にならないほど魅惑的だった。



「久しぶり!」
彼女の明るい声に、自然と笑みがこぼれる。夕食は、予約していた小さなレストランで取った。話題は尽きず、気がつけばあっという間に時間が過ぎていた。彼女はよく笑い、そしてときどき俺をじっと見つめた。

カラオケと夜の余韻


食事の後、二人でカラオケに向かった。小さな部屋で歌いながら、彼女が時折俺の肩に寄りかかる仕草に、心臓が跳ねる。彼女が手にしたマイクから漏れる声は、どこか甘く、色っぽさすら感じた。

「次、どこ行く?」
カラオケを終える頃、彼女が小首をかしげながら尋ねてきた。自然と居酒屋に向かい、お酒を飲み始めた頃には、彼女の頬はほんのり赤く染まっていた。

「なんか、懐かしいね。夏のこと思い出しちゃう。」
彼女がふと漏らした言葉に、俺は夏の海で見た彼女の笑顔を思い出す。

ホテルでの夜


夜も更け、電車がなくなる時間が近づいてきた。駅の近くのビジネスホテルに泊まろうと提案すると、彼女は少し考えた後、頷いた。

「でも、なにもしないでね。」
ホテルの部屋に入ると、彼女はそう言いながら笑った。その言葉通り、最初は穏やかに時間が過ぎた。けれど、お酒が回るにつれて彼女の態度が変わっていく。

「ねえ……キス、してもいい?」
彼女の声はどこか甘く、酔いにゆるめられた瞳が俺をじっと見つめていた。気づけば、唇が触れ合い、次第に深く、熱を帯びていった。彼女の指先が俺の腕をなぞり、そのまま抱き寄せられる。

熱い夜の果て


気づけば、彼女は俺の胸元に手を回し、距離を詰めてきていた。柔らかな感触が黒ニット越しに伝わり、そのまま俺たちはベッドの上で絡み合った。彼女の指がシャツの裾を掴み、俺の身体を撫でる。その仕草が、言葉以上に彼女の気持ちを物語っていた。

「……もっと触れて。」
彼女の囁きは、俺の中の理性を溶かすには十分だった。

その夜のすべてが、夏の延長線上にある特別な時間だった。明け方、彼女が眠る姿を眺めながら、俺はふと思った。次に会うのは、いつになるだろう――。

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