どうぶつの森で部屋に化石を飾るタイプの人間

恐竜たちのバトルと友情みたいな話を期待して観に行ったんだが、いつのまにか馬鹿デカい虫が空を覆う程の大群で押し寄せるB級クソ映画を見せられていて???となった。あ、そういう方向で行くんだ~とはならずにただただ不快だった。『ジュラシックワールド/新たなる支配者』のことである。
古生物への知識があまりにも偏頗なので、劇中に出てきたテリジノサウルスをデイノケイルスと間違えてしまい、2019年に科博で全身復元骨格を見た経験から謎に興奮していた。というかテリジノサウルスも国内のどっかの博物館で腕の化石を見たことがあるはずだったのだが、映画での活躍を見るまですっかり忘れていた。最初に腕だけ見つかって、食性も積極的な肉食を行っていたとは考えづらい、みたいな点で両者は似ているのでこういう誤解をしたと思われる。デイノケイルスは背中に帆があり、オルニトミモサウルス類特有の細長い顔をしているので両者の知識があれば見分けることは容易なんだが、前述のようにやや知識に偏りがあるので見た瞬間に判別するということが僕にはできなかったらしい。

映画としては、まあ最後のカイジューバトルさえ見れればそれでいいかな、という感じ。いつまでも大企業による実験がどーたらこーたらと進歩がないが、現実でも宇宙開発が民営化されていたりと同じ轍を踏んでいるので何をか言わんや。

昔は恐竜大好きっ子だったのでどうぶつの森では博物館に寄贈するよりも、気に入った化石は自分の部屋に飾るのがシュミだった。おかげで家具をおくスペースがない。そういう意味ではシュミにばかり金を使って寝具やテーブルなどは有り合わせのものを使っている現状と何ら違いはなく、実は生まれたときからこういう性格だったのかもしれないなぁ。

生きるわよ