カウントダウンとオンラインコース
ロックダウンを共に乗り切ってきた友人が帰国するまで、残り1週間を切ってしまった。「切ってしまった」と書いたが、まだ実感はほとんど何もない。
いつものように会って話をして、お茶を飲んで一緒に作業をする。
ただただ、時間の経過だけが早すぎる。時間というものはこちらの事情などお構いなしに過ぎていくばかり。非情なことこの上なし。いっ時も立ち止まったりはしてくれないのだ。
7月末まで後少し。8月に入ると、相方が子供たちとキャンプに出かけている間はひとりで留守番をすることになっている。突然、ポカンとひとりだけの時間が5日間くらいできるわけだ。
さて、どうする。今回ばかりは反動が若干、怖いような気がするからだ。
そこで友人に「どうしたらいいですかね」なんて話をしたところ、とても良さそうなオンラインコースを教えて頂いた。
edXはテック系が強く、Courseraは人文系なども含まれた広い分野の学習までカバーしている。
なるほど。暇を持て余すと寂しくなるかもしれないが、自分の興味のあることをこの際とことん学べばいいわけだ。さすが友人だけあって、お勧めポイントが的確なのである。
親しい友人が本帰国しない方にもお勧めしたいのだが、「ロックダウンと学び」あるいはそれに類似した状況というのは意外に相性がいい。
どこにも出かけられないのであれば、自分の脳のキャパシティーを広げて脳内世界を限りなく拡大してあげればいいのだ。現実世界も所詮、脳が作り上げていることだとすれば辻褄があうのではないだろうか。
そんなことを考えて自分を慰める日曜日の午後。
今の世の中、学ぼうという気持ちさえあればありとあらゆるジャンルについて無料で授業が受けられるのだ。本当に便利な世の中になったと思う。「学ぶ」ということにおいてはかなり平等になりつつある。ネット環境があって情報にリーチすることさえできれば、スマホ一台でも学ぶことは可能だからだ。
コツコツと基礎を積み上げる学習が苦手でもあるので、じっくりと取り組んで興味のある分野や将来的な仕事に繋がる分野で試してみたいと思っている。豊富なオンラインコースの言語は英語であることが多いので、学びながら英語そのものをブラッシュアップできるのも魅力的だ。
以前、勉強していた言語をツールとして使うにはいい機会かもしれない。ドイツ生活が長くなればなるほど、英語に対する苦手意識が出てくるので苦手克服にも繋がればいいんだけどな。
芸術の夏が終われば、今度は学びの秋・冬で乗り切りたい。乗り切れればいいな。
タイトル写真:Photo by Nick Morrison on Unsplash