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ベルリンの新名所フンボルトフォーラムへ
長かった工事もようやく終わり2021年7月20日にようやくオープンとなったフンボルト・フォーラム。
オープンから100日間は無料で展覧会に足を運ぶことができる。11月13日以降は特別展やイベントは通常料金に。
友人からそんな話を聞き、販売当日に早速チケットを予約しておいた。コロナ下なので、タイムスロット毎に予約をする必要があるためだ。それぞれ14日前からオンライン予約が可能になる。
当日券もチケットカウンターで空きが出たものについては受け付けているようだが、かなり行列ができていたので予約をして行ったほうがいいだろう。
チケットが入手できなかった場合は「彫刻ホール」(Sklupturensaal)、「ビデオパノラマ」(Videopanorama)、「洞察・フンボルト兄弟」(Einblicke.Die Brüder Humboldt)の展示であれば事前予約なしで訪れることが可能だ。
アレキサンダー広場に面した東側のファサードは無機質な現代建築だが、中に入ると出入り口のファサードはバロック建築で当時の再現がなされているというユニークな構造になっている。
シュルターホーフと呼ばれる中庭では、8月6日から9月11日までの金曜日と土曜日に無料の野外コンサートが開かれるそうなので、一度足を運んでみたいと思っている。
さて、そんなわけで予約チケットが取れたのは「象・人間・象牙」というテーマの展示だった。
マンモスの牙や象牙、歯の展示などから、象牙製品、密猟、象にまつわるエピソードなど多岐に渡るテーマをインタラクティブを駆使して体系的にまとめられており、子供でも飽きない展示方法が取られている。
展示ルームの床には視覚障害者誘導用ブロックが敷かれており、展示内容の説明なども点字で表示がされているのが他の博物館と異なる点だろうか。バリアフリーの構造も徹底して配慮されていたように思う。
今回の展示内容を見て回るのに掛かる平均時間は約90分とあった。子供たちと一緒なので、その半分を目処に館内を移動する。
とにかくドイツの博物館は見せ方がとてもうまい。展示方法や全体的なデザインなどがシンプルかつ様々な工夫が施されているため、とても見やすいのである。「博物館学」や「空間デザイン」といったものがあるのなら学んでみたいと思わせるくらい、色の使い方やブースの配置、空間の使い方が抜群なのだ。
展示もそうだが、併設のショップやカフェ、ビストロも充実しているので散歩がてらに寄ってみるのもいいかもしれない。
ブログの方では2018年に「フンボルト・フォーラム」というタイトルで、施行に至るまでの経緯や、完成間近なタイミングでミッテ地区の区長がダメ出しを出したことに関する投稿があるので、興味のある方は是非読んでみて下さい。
首都の一等地に文化施設を建設する決断をしたドイツ連邦議会に拍手を贈りたい。文化事業を大切にする、とてもベルリンに合った決断だと思うからだ。
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