毎日少しずつ積み重ねる
今日は久しぶりによく晴れているが、まだ少し肌寒い。娘がやっと陰性になり、親友の誕生日プレゼントに日本のお菓子を買いたい、というので、近所のキオスクまで一緒に行くことにした。
トルコ人経営のお店なのに、そのキオスクは不思議なことに日本のお菓子でいっぱいだからだ。よく見てみると、ポイフルやねるねるねるね、まであるのだから日本に滞在していたことのある人なのかもしれない。品揃えがそこらへんのアジアショップよりも充実しているためだ。
「ママ、ポイフルはおいしいけど、よく似たまずいお菓子がドイツにはあるやろ。だからこれにする。これは美味しいからな。」
Jelly Beansのことだろうな。娘の言っていることはよくわかる。ポイフル優勝。
キットカットの抹茶チョコを喜んで食べるとはいえ、ドイツ人の友達はなんというのだろうか。お菓子だけではなく、コミックも併せてプレゼントするというので途中で別れた。私はさらに近所のオーガニックスーパーへ、娘はアニメグッズのショップへ。
それにしても。歩いていても鼻がグズグズするし、頭は痛いしでどうもすっきりしない。何が困るって、近所をこんなふうに少し歩くぐらいですぐに疲れてしまうことだ。これが噂に聞いていたコロナの病み上がり状態なのだろう。とにかく疲れやすい上に咳がなかなか治らない。
罹ってしまったものは仕方ないので、地道に治るまで付き合うしかなさそうだが、一体いつになったら軽くジョギングができるようになるんだろう。いつも走っている公園で歩きながらそんなことを考える。
来週から1週間珍しく、バルト海へ出かけるんだ、と相方だけが張り切っているが、病み上がりチームはどうもそんな気になれない。海の新鮮な空気が少しでも助けになるといいんだけれど。
日本に帰国する以外は、特に海外旅行、という気分にもなれないし、なんだか困ったものである。仕事であちこち飛び回っていたことが、今となっては信じられないくらいだ。今から思えば、仕事であちらこちらに自由に行けて本当にいい時代だったのだ。
行動範囲が狭まって、もうずいぶんと経つ。自由に動けなくなった分、今ここで、できることやりたいことにフォーカスしていくより他にないんだろう。
今日も息子と少し教科書の音読をした。娘はやってくれそうにもないが、後で声を掛けてみようかな。毎日の少しずつの積み重ねを大切に。