さっぱりわからないベルリンのギムナジウム事情
さて、長女のギムナジウムが今週から始まった。親が同伴しての入学式なども特になく、知らされていた連絡事項は「8時に校庭に集合のこと」。担任の先生の名前やメールアドレスは事前に知らされていたので、小学校のクラスメートのドイツ人ママは入学式や教科書の購入についてメールで問い合わせをしていたようだ。彼女は「学校のサイトを見ても、詳しいことがどこにも書いてないからわからない!」とやたら心配していたのだ。
ドイツ人でもわからないことだらけなのに、「ギムナジウム」という呼び名にすら慣れない私なんて、どうすればいいのか。さっぱりわからない。
ここでギムナジウムの簡単な説明を以下、引用しておこう。ギムナジウム以外にもハウプトシューレ、レアルシューレなどがあり、非常にややこしいシステムになっているのがドイツの教育制度である。
日米の「単線型」と区別するために「複線型」と呼ばれているらしい。簡単に言うと、大学進学コースか職業訓練コースかという選択になるわけだ。選択肢は多いが、ベルリンではそもそも学校の数が少ないなど弊害も多い。
ドイツにおいては、主に大学への進学を希望する子供たちが進学する8年制(2004年~、2003年までは9年制)の学校であり、G8「ゲー・アハト」と呼ばれ、日本でいう中高一貫教育にあたる。
出典:Wikipedia
上の説明では小学校が4年制のところを基準に書かれているため「8年型」となっている。ベルリンの場合は小学校が6年制なので、実質6年型ということになる。希望すれば5年生から生徒を受け入れているギムナジウムに進学することも可能だ。これだけでも既にややこしい。
勝手のわからないまま、あまり深く考えることなく娘と相談して願書を提出し、そのまま第一希望の学校に入れたのが不思議なくらい。中には第一希望から第三希望の全ての学校に入れず、別地区の遠い学校に飛ばされた子供もいるのだから。今、住んでいる学区が特に競争率が高いため、クラスメートの中にも2人くらいそんな子供が出た。成績が悪いわけでもないし、本当に訳がわからない。
娘の入学式の日は、学校の門の前まで送って行くことにした。夏季休暇の間に通学路を確認しておこう、と言っていたのに間に合わなかったのだ。教科書はホームページに記載されていたものを書店で注文して購入しておいた。
時間割などは、全てオンラインで管理されているらしい。娘にログイン方法を教えてもらう。学校のシステムがどういう仕組みになっているのか知りたいからだ。
今日のお昼はオンラインで予め注文しておいた給食を食べることになっていた。すると娘から「ご飯が食べられなかった」という知らせが入った。いや、そんなはずはない。同じ日に注文した友人の子供は問題なく食べられたというのだから、何か手違いがあったのだろう。
登録確認書にも特に問題はなさそうだし、カードはもらったようなのでカードに今日の分の読み込みがされていなかったのかもしれない。サイトを確認すると、前日の16時まで予約を受け付ける、と記載されていたので予約のタイミングが遅かったわけでもない。とにかく、クレームは入れておいたので何かしら返答があるかもしれない。
新しい学校に入ると、最初は何かと勝手が分からないものだ。そのうち慣れるんだろうけれど。それまでは、色んなことに時間を取られそうだ。