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もはや感染も時間の問題

先々週は長女のギムナジウムでクラスメート2名に陽性反応が出た。自主隔離か、と思いきやワクチン接種済みの生徒はそのまま通学とのこと。陽性反応が出た子供の前後左右に座っている子供たちは濃厚接触者と見なされ自宅待機に。5日目のPCRか7日目の抗原テストでそれぞれ陰性が出れば早期の通学が可能になるらしい。

先週は息子の通う小学校の同級生がふたり陽性になったと聞いた。息子は近くに座っていなかったため、自宅待機にはならずに済んだ。ホッとしたのも束の間、今度は担任に陽性反応が出たと補助の先生から今朝連絡が入る。

とうとう来たか…

学校にそのまま預けておいても仕方がないので、急いで迎えに行く。昨日、同級生2名の陽性反応のため無料でPCR検査が受けられる用紙をもらったばかりだった。じゃあ、早めにお昼を食べたら検査に向かおう。あまり気が進まない息子を説得し、久しぶりに市内へ出ることになった。小さな子供にはコロナにかかっているかどうかを調べるテストばかりなのも、かなりの負担になる。普段から学校で週に3回抗原テストをしながら、対面授業を続けてきたわけだ。

ベルリンの市内交通は現在3Gと呼ばれるルールが適応されている。「ワクチン接種済み」(Geimpft)「回復済み」(Genesen)「抗原テスト済み」(Getestet) の頭文字を取って3Gというわけだ。

ルールが決められたとはいえ、それをコントロールしている人の姿はどこにも見られない。明らかに人手不足だし、仮に見回りがあったとしてもあちらこちらで摩擦が起こるのは現状の空気感から目に見えている。ベルリン交通局(BVG)もそのために十分な人数を確保できなかったのかもしれない。

地区の保健局指定の検査場は自宅から約30分離れた場所にあった。PCR検査の入口には20人くらいが並んでいた。前には10代のグループがわちゃわちゃと並んでいたのだが、事前登録を済ませていなかったらしく列から離れたため、思いのほかすぐに順番が回ってきた。

テスト自体は抗原テストが鼻に綿棒なのが、喉に綿棒になったくらいであっという間に終わる。息子は「ちょっとオエっとなったで」と言ったくらいで割と平気だったようだ。よかった。

今学期も後1週間で終わるタイミング。ギリギリもつのでは、という淡い期待は一瞬で崩れ去ってしまった。校長からのメールでは、担任のPCRの結果が出ないと具体的な処置はお知らせできないが、大事を取って自宅待機をすることは可能、とあった。PCR検査も是非受けるようにと指示されていたが、息子の話を聞く限り受けさせない家庭も中にはありそうだ。今週も後2日なので、テストの結果が出るまではとにかく自宅待機。来週の3日間についてはクラスメートと担任のテスト結果次第なんだろう。PCRの結果が陰性でも学校に行かせたくないんだけれど。


Photo by Louis Reed on Unsplash


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