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旅にばかり出ている
「旅にばかり出ている」と書いたが、日々の仕事や育児もあるので、実際に長期で旅行するのは学校休暇に合わせて日本に一時帰国するくらいになってしまった。そんな年に一度の一時帰国も、コロナ禍以降はフライト料金が高騰しておりハードルは高くなる一方である。
それでもまだコロナ禍に比べれば移動が物理的に制限されるわけではないからいい方だ。そんな風に思っていたら、今度はロシアのウクライナ侵攻の影響でロシア上空が飛べなくなってしまった。何か有事があるたびに日本がその分、文字通り遠ざかっていく。
そんなことを嘆いていたら、今度は中東上空まで雲行きが怪しくなってきた。もういい加減にして欲しい、というのが今の正直な気持ちだ。こんな風にして日本は実質どんどん遠ざかっていく。
現実を直視し続けるのは楽ではないし、精神的にもよろしくない。しかもこれからどんどん寒くて暗くなるヨーロッパの冬が待っている。
さて、どうしようか。こんなこともあろうかと(毎回、残念ながら予想以上に悪いことが起きるが)冬を乗り切るためのお役立ちアイテムを夏の一時帰国中に日本で仕込んできた。
・フィットボクシング2やゼルダの伝説
・何冊かの本
・素敵な友人がデザインした頂きもののブレスレット(家宝)
・目が覚めるようなブルーのロングスカート
フィットボクシングはほぼ毎日、ゼルダのブレワイは始めたらやめられなくなってしまった。特にゼルダは気軽に旅に出られるのが最高!塔や高台から視界の開けた景色を眺めているだけで気分が晴れる。
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今、読んでいるのは「旅の効用」や「自殺の文学史」「千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、ルーマニア語小説家になった話」などだ。
中でも「旅の効用」は読んでいると無性にどこかへ行きたくなる類の本である。
「不機嫌という病を治すにはまず、自分の安全領域から外に飛び出すことだ。そうすれば、すべてをコントロールしなくても日々がうまく運んでいくと気づくこともある。」
そうそう、と頷く箇所が多いことこの上なし。先日も久しぶりにオランダとドイツの別都市へ出張に行ったが、ずいぶんと気分転換になった。目的地に着くまでのワクワク感が好きなのである。着いたら着いたで、なぜか知らない街や言語が飛び交っている方が落ち着くのだから不思議なものだ。
「ま、わからなくて当然だから何とでもなるか」と逆に開き直れるのがいいのかもしれない。そして何が何だかさっぱりわからない、というのが新鮮だったりもする。
そんなわけで、毎日ゼルダのブレワイの世界をウロウロしつつ、秋休みもポーランドのポズナンへ小旅行をすることに決めた。こうしてたまに知らない街を特に目的もなくひとりでウロウロと彷徨うのが好きなのである。
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