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Apple Arcadeをとうとう解禁に
小学生のときに任天堂のファミコンが一世風靡したときにも、両親は私にゲームを与えなかった。ゲームコントロールを触ったことすらなかったのだが、友達の家に遊びに行った時に初めてスーパーマリオをやらせてもらった。すると、悲しいかな、ジャンプすらうまくできず一つ目の穴で落ちまくった。何度やっても、すぐにゲームオーバーになってしまい寂しいメロディーだけが耳に残った。
その当時に家にあったゲームといえば、父親の仕事関連で参加したクリスマス会の商品だけ。オリから飛び出すライオンをイスで飛び出してこないように押さえる、というだけのゲームウォッチの単純なゲーム。点が増えるたびにライオンがものすごいスピードで矢継ぎ早に飛び出してくるのだが、すぐにタイミングを掴んで毎回最後までクリアできるようになってしまった。
ゲームウォッチもほんとはドンキーコングが欲しかったんだよなぁ。
本も読みだすと止まらないタイプの子供だったので、両親の判断は正しかったように思う。ゲームなんて買い与えようものなら、間違いなく止まらなくなるのは目に見えていたのだろう。
そして、そんな子供が大人になってから、突然プレイステーション2を本帰国する友人に譲ってもらったのだ。ゲームソフトの中にはFFXが混ざっていた。ベルリンで会社勤めをしているいい大人が、ほとんど毎日夜中過ぎまでファイナルファンタジーの世界にどっぷりとハマった。ドイツ人の相方はそれを見て全く理解できなかったようだ。そりゃそうだろう。ただ、その他のソフトには見向きもしなかったのだからそれはそれで極端ではある。
あれからさらに10年以上が経った。ブログの記事に「サブスクリプション化」をテーマに記事を書いたのが2019年の春。その際にAppleがゲームのサブスクリプションサービスを計画しているということについて触れたことがある。
時代は変わった。もはやサブスクで自宅にあるMac上で気軽にプレーできるようになったのだから。コンソールすら必要ない世界。任天堂は過去のソフトが遊べるバーチャルコンソールなるサービスを展開しているので、過去の作品を振り返ることもできるわけだ。素晴らしい。
ゲーム好きなのだ、結局のところ。本が好きなのも、ここではないどこか他の場所に自分の想像力だけでスッと入っていけるから。小学校がそれほど面白いと思えなかった当時の私は、毎日学校から帰ってきたら「はてしない物語」を手に取って読み耽っていた。言い換えればストーリーがしっかりしていて、デザインやサウンドが好みであればどっぷりその世界に浸れるのである。
毎日、コロナのニュースを追い、ブログにまとめ、子供たちの通う学校からの連絡事項に振り回されているうちに「現実逃避」をしたくなった。
もういいか。そろそろArcade解禁にしても。コロナ禍からもうすぐ2年だもんな。
そんなわけでArcadeを解禁にし、取り掛かったゲームが「深世界」。あれ、Fantasianはどうしたの?と思われる人がいるかもしれない。コントローラーも注文しちゃったので届くのが今から楽しみ(というより心配)。
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