外カフェには少し寒いけれど
もはや恒例になりつつある週末の外カフェ兼散歩。
今日はあいにくのお天気だったが、なんとか雨に遭うのは免れそうだったのでカメラ片手に近所を歩くことにした。
近くに気軽に会える友人がいてくれて本当にいつも助かっている。こんなコロナ禍で放っておけば鬱々となりがちなご時世にはなおさらのこと。友人と言葉を交わすことで気づくこともあれば、気が晴れることも多い。
昨日は途中で日も少しは顔を出したが今日は全くその気配がない。完全に曇天で長時間同じところに座っていると手がかじかんでくるくらいの寒さだ。
水筒にコーヒーを、友人はほうじ茶を持参して体を温めながら近況報告。暖かいお茶や飲み物を飲んでもなかなか体は温まってはくれない。一体いつになれば暖かくなるのだろう。最近まで戸外でピクニックを楽しめる天気だったのになぁ。
じっとしていると寒いので、また歩きながら話す。途中で、お洒落なカフェをのぞき「ここで早くケーキを食べながらゆっくりお茶したいなぁ。」なんて言いながら。ベルリン生活の中でカフェで過ごす時間が占める割合というのは自分の中ではかなり高かった。カフェに行けないベルリンなんてベルリンではない。
そのくらいカフェで過ごす時間は貴重だった。
また気軽に行けるのはいつになるんだろうね、そんな話になったが、ちょっと悲しくなって友人とマッチ売りの少女みたいな気分になったりもした。外があまりにも寒いせいだろう。
せめてマッチ売りの少女のように心だけは貧しくなりませんように。
もはや神頼みレベル。
友人も私もロックダウンになってからずいぶんとストイックな気分転換をするようになった。でも、そのくらい気合を入れないとある意味、ロックダウンの雰囲気に持っていかれてしまう。しかも、今回のそれは昨年11月の頭から途切れることなく続いているので無意識の内にジワジワとその影響が現れる頃なのではないだろうか。
歩いていて気付くのは、カフェや飲食店の店先に飾られている花や植物たち。飲食業界も生き延びるためにあの手この手を駆使してお客さんを確保しようと必死なのだ。
人の集まる公園や小さな書店の集まる通りにあるカフェや飲食店はテイクアウトだけでも何とか収益が上げられるのかもしれないが、場所によっては軒並みクローズしているところも出てきている。それこそ道一本違うだけでもその影響は計り知れない。
だからお店を助ける意味でも本当なら魔法瓶タイプの水筒にお茶やコーヒーを持参するのではなく、たまにはテイクアウトした方がいいのかもしれない。
やはり店内営業が全くできないとなると色々と難しい。
外カフェが気軽にできるくらい暖かくなれば、テイクアウトのお客さんも増えて、また街にも活気が戻ってくるのかな。