マガジンのカバー画像

映画や本・音楽について

70
運営しているクリエイター

記事一覧

池袋のグローバルリング

隣のページには「トコジラミ」のロシア語とドイツ語のメモ。思えば遠くまで来たもんだ。今は池袋のGlobal Ring Cafeでホットカプチーノを飲みながら(無印の手帳に)これを書いている。まさにパラレルワールド。 トコジラミ発生が日常の世界からグローバルリングへ。このグローバルリング、現代の円形鳥居で土地の記憶を未来につなぐという意味合いがあるらしい。池袋、という地名からもわかるように、かつてこの地にあった「丸池」をデザインの源泉にしているのだそうだ。いろいろと奥が深いし何

『ツバキ文具店』と待合室

風邪もなんとか小康状態。相方も峠は越えたらしい。息子もサッカーのトレーニングに参戦。娘は友人たちと学校が終わってから会っているらしくまだ帰ってこない。徐々に平常運転になりつつある。 施術後の産婦人科検診も問題なし。何度か陽性になっていた検査も問題なし。ひとりでになくなることもあるらしい。体って不思議。予約なしで行かざるを得なくて2時間以上待たされたが結果オーライである。 その2時間で『ツバキ文具店』をかなり読み進めることができた。こういう強制的に数時間待たなければいけない

ティアキンに感動する日々

えっ? 毎日、驚きの連続が止まらないティアキンに体調の悪さを忘れる日々。ストーリー展開が素晴らしく、あらゆる場所に仕掛けが設けられていて飽きる、ということがない。そんなわけで、このような素晴らしい作品を生み出してくれた任天堂様や制作チームの皆様には日々感謝ばかりしている。いやほんと。 さっきまで空に浮かぶ雷島をウロウロと探索していたはずなのに、気づいたら地下に潜っていた。かと思えばゴーレムが立ち上がり、かと思えば朽ちたはずのマスターソードを求めてコログの森を再訪していた。

「自己否定リスト」

先日、坂口恭平さんの出版予定である「自己否定をやめるための100日間」の朗読をたまたま聞いたのだけれど、その中で「自己否定リスト」なるものの話が出てきた。何やら興味深い響き。せっかくなので、そのリストとやらを文字に書き起こしてみようと思う。 1) 今日もやりたいことの半分もできなかった。 2)やらなければいけないこと(確定申告)があるというのに、今日もまた全く手がつけられなかった。 3)早く寝た方が翌日の朝に楽なことがわかっているのにまたダラダラと余計なことをして遅くな

「自己否定をやめるための100日間」という朗読を聞いてみた

最近、気になっている人がいる。前から気にはなっていて、Twitterでフォローもしている坂口恭平さん。とにかく多才で多彩で自由奔放なんだけれど、「生きのびるための事務」といった本も出版されている不思議な方である。 そんな坂口さんがスペースで今書いている本の朗読をされているようだったので、簡単にお昼を済ませた後に聞いてみた。聞き始めて7分を過ぎたあたりから笑いが止まらなくなったが、ケラケラ笑っているうちに朗読が始まった。 自己否定に関するこれから出版されるという本なのだが、

ベルリンのシャウビューネで「かもめ」の観劇

いつもに増して不調だった土曜日。検査で原因がわかっているからいいものの、座っていても下腹がシクシクと痛む。痛みには鈍感な方なのだがこれでは何も手につかないので、仕方なく出かける前に痛み止めを飲むことにした。 そう、今日は友人とシアターに行くことになっているのだ。ベルリンの西側にあるシャウビューネ(Shcaubühne)という劇場である。この劇場の外観もシンプルでとてもいい。今日の横断幕には「全てが回る」とあった。どういう意味なんだろう。全てがぐるぐると回る、眩暈がする、とい

半分寝ながら生きていた

なぜかよくわからないがコンサートに関しては「行きたい!」と思ったら即決速行動というか、とにかく次へのムーブが速い。 2023年の一時帰国中にたまたま5日間だけ東京に滞在することになったのだが、そのときもこれは絶対に行っておかねば、とある種の使命感のようなものに迫られてBuck-Tickのライブに合わせて予定をなんとか組んだ。横浜に住む友人に協力していただいてチケットを入手できたのだが、なんとそれがボーカル櫻井敦司さんのBuck-Tickとしての最後のライブになってしまったの

決めるときは決めたい

トレーニングを定期的にするようになってから体型が変わった。痩せて締まるどころか、どちらかといえばドス来い安定型と言えばいいようなどっしり感。これってどうなんだろ。ふと鏡に映った姿をシゲシゲと見てしまった。ふくらはぎやら二の腕の筋肉が育っているではないか。 うぅ、こんなはずでは。 30代くらいまでは痩せ型だったような気もするが、気付いたらそこからずいぶんと時間が経っている。ジーンズも2サイズ大きくなってしまったし、もちろん背はこれ以上伸びてもくれない。これから衰えていく一方

新書メーカーで遊んでみた

昨日、書いておいたテキスト。今日は35分間ランニングマシーンで走ったのですでに日曜日がほぼ終了してしまったので非常に助かる。ありがとう、昨日の暇だった私。 ・・・・・・・・・・・・ Twitterで少し前に見かけて気になっていた「新書メーカー」で遊んでみた。そのくらい今日は暇なのである。まぁ、土曜日だしね。 新刊予定その1:絶対に書けないであろう「サバイバル術」。これ一冊あればあなたも海外生活をサバイブできます!!的な帯になるはずだ。無理。 こういう類の「教本」は今ま

久しぶりのフォルクスビューネ

本当に久しぶりにフォルクスビューネ(Volksbühne)へ足を運んだ。久しぶりすぎたのか、2時間半が経ったところで集中が切れてしまい途中で抜けてしまったのだが、実はそこに至るまでにすでに何度か船を漕いでしまっていた。 ドイツ語のシャワーを一気に浴びたのでなんら不思議ではないのだけれど、正直なところ少し新鮮味に欠けていたのが原因なのかもしれない。観劇というものには割と当たり外れがあるような気がするし、見るときの自分の精神状態や体調なども大きく作用するのではないかと思う。

積読を並べてみた

子どもがひとり増えるたびに家の中の細々とした物が増える。増えていく。一体何が増えるのだろう。それはおもちゃや絵本だったり、衣服や靴、乗り物に教科書やプリント類だったりする。 ベルリンで一人暮らしをしていた頃はアパートの中がガランとしていて、友達が遊びに来るたびに、生活感が皆無だとびっくりされた。物を増やすことでサッと荷物をまとめて移動できなくなるのを恐れていたのだと思う。実際、1995年からベルリンで就職する2002年まではベルリンとモスクワを行ったり来たりする生活を送って

親密な映画館

今日も冷え込みが厳しいベルリン。少しだけ早めに起きて、「君たちはどう生きるか」のオリジナル版を子どもたちと観に行ってきた。今回は前回のようなミスをしないよう、何度もオリジナル版かどうかを確認。目指すはフリードリヒスハイン地区にあるミニシアター、Intimes Kino。親密な映画館とはいいネーミングである。 ここはアニメの上映になると子ども料金がなくなり、一律10ユーロになる。先日行ったKino Internationalで子ども料金が6ユーロになることを考えると、少し高め

ゼルダのブレワイ

#今年のベストゲーム、というタグの存在に今頃気付いたので、せっかくだから投稿しちゃいます。2023年のベストゲーム、そしておそらくは2024年も引き続きベストゲームに値するのは「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」!! 小学生の頃は「ナルニア国物語」や「ドリトル先生」シリーズ、「はてしない物語」なんかを時間を忘れて読み耽る子どもでした。 両親はゲームを与えずに本を買ってくれたわけです。そんな小学生だった私が今のRPGゲームにハマらない方が不思議。物語の世界を自由自在

ヴィム・ヴェンダースの東京

今日は子どもたちと改装前のKino Internationalで「Perfect Days」を観た。お昼ご飯のあとに行くにはちょうどよい時間帯。うっかりドイツ語吹き替え版のチケットを購入してしまったが、まぁそれは仕方がない。ありがたいことにセリフが少なめだったので、思ったより違和感を感じなかった。あぁ、それでもやはり日本語で観たかったなぁ。 「うわ、ママ、日本語じゃないやん!意味ない!」とは息子。厳しいのである。「しょうがないけど、日本語の方がよかったわ、ママ」と優しめの娘