魚眼レンズの歪みは欲望の強さ
魚眼レンズ、好きでしょうか?
私は好きだし嫌いです。
好きな理由。
通常のレンズでは陳腐になってしまうような場所でも、空間を歪曲させることで構図を整え作例に昇華できる可能性があるからです。
一方で嫌いな理由。
歪むからです。
私の場合記録写真を通して水平垂直を気に掛けるせいか、魚眼レンズのゆがんだ像は殊更気に掛かってしまうようです。
とはいえ、執拗に撮ってる私も歪んでいるし、どんなレンズだって歪みます。
つまり所詮は気持ちと程度の問題です。
なぜこんな話をするかと言えば、先日「最近のざっかりーさんって魚眼レンズがブームなんですか?」と聞かれてふと魚眼レンズを使う理由を振り返ってみました。
使う理由は3つあります。
超広角レンズの代わりとして
慣れた画角から離れてみたかった
この場所を絵にしたい欲が強い
超広角レンズの代わりとして
水平垂直を整えれば歪みを抑えることが可能となり、超広角レンズのように扱えます。それ以上それ未満でもない理由で使っていたりします。
10mm近辺ってあまり選択肢がないですよね。
一般的な画角から離れてみたかった
24mm~70mm辺りの一般的な画角で既に撮っているような場合、マンネリ化した場所を新たに撮影するために魚眼レンズを使ったりします。
この場所を絵にしたい欲が強い
好きな場所があるけど、普通に撮るといまいち魅力的に見えない。
あるいは単純に自分の発想に基づいて切り取りたい場所がある。
そんな時の選択肢として魚眼レンズを使っています。
終わりに:
共通することは「魚眼レンズを使うとき、世界を歪めてまで作り上げたい強い欲望があるってことかもしれない」という点です。
そんな話をしたら結構ウケが良かったです。
歪曲とパースに向き合う魚眼レンズ。
活用しようと思えばいろいろなアプローチが取れるように思いました。
ちなみに何にフォーカスするでもなく、単に広く場を撮りたいときがあります。個人的には"場を撮る"と勝手に呼び、主に記録用途や説明用途で撮っています。何を言いたいの?と言われると、フレーム全体ですくらいな感じ。
魚眼レンズは中華メーカーから安く出ているため、皆さんも是非遊んでみましょう。
ご覧頂きありがとうございました。
ではでは。