見出し画像

写真展で大活躍したフォトプリンター(CANON SELPHY CP1500)の得手不得手

2024年7月20日(土)より、東京・お台場にある台場区民センターにて、「ODAIBA TOKIMEKI Photo Festival 2nd」(第2回お台場写真展)を開催中です。



写真展では富士フイルムのウォールデコによる展示の他に、来場してくださった方々も参加出来る参加型展示を開催中です。

「見に来てくださった方も一緒に参加してみない?」という考えから、在廊日に会場に持ち寄った写真データをその場で印刷し、メッセージ等を添えて壁に貼っていきます。


8月10日の在廊日を経てここまで増えました∩(・ω・)∩
8月25日の最終日も行うのでよければぜひぜひ。(宣伝)

だんだん方向性が見えてきたような、見えないような…。
そういう意識・無意識が織りなして増えていく様子も参加型展示の醍醐味です。

元々写真自体がネット投稿で完結する時代であり、だから写真展のように印刷して展示することを大切にしたい考えもあります。それを一般の方にも考えや体験を共有出来るように企画してました。

まだ写真展の期中ではありますが、写真展でSELPHY CP1500を運用する感触をメリット・デメリットの形で残しておきます。
製品仕様はこちら。


メリット

まずはCP1500を選んで良かった点です。

専用の印刷パックを買うだけでOK。迷いがない

市販品を使えばコスト削減の方策も浮かびますが、裏を返せば細かいことを考える必要もあるし、メーカーが意図した色から変わる可能性も生じます。そのため、キヤノンから「これだけ買えば印刷出来るぜ!」とパック販売されていることで迷いがなく助かりました

L判用紙108枚とインク3本が入って約3,200円

印刷品質が良い

主観的な話になります。小型プリンターの印刷品質は"それなり"という先入観がありましたが、CP1500の印刷は風景・ポートレート共にあまり妥協を感じさせない品質です。
すなわち、画像データと印刷した色味が極端に劣ったり違っていることがなく、印刷面に解像度の不足もない。一手間掛かりますが、設定から画質調整可能なのでPCがなくても修正が可能です。

試しに印刷したポートレート

健気に印刷する様子が可愛い

非機能面での話です。実機を見た人なら伝わりそうな話として、一色ずつ印刷しては紙を戻す動きが"とても頑張っている"小動物のような雰囲気を醸してくれます。印刷の仕組みも見えますし、印刷の待ち時間を楽しませてくれるエンターテイナーとして優秀です。

YMCの順で印刷していく

印刷後に乾かしたり待つ手間がない

触って滲むことや現像待ちする必要がないため、即座に展示できる利点がありました。 持ち帰り用に印刷するのにも、すぐにしまえて便利です。

デメリット

致命的なものはないですが、気をつけるポイントもありました。

印刷単価はさほど安くない (ただしメリットで相殺出来るレベル)

専用機の性質上、印刷単価は一般的なインクジェットプリンターと比べればお高めです。先述の3,200円のパックであれば単価は30円程度です。
ウェブには市販品を使う方法もありますが、今回のような公開展示では品質を優先したくなります。先に書いた通り、予め用紙をパック化してお膳立てしてくれている利点の方が勝りました。

インクカートリッジを取り出したところ

1つのカートリッジで36枚印刷出来ると記載されていますが、実際のところはそれより早く交換の表示が出ます。まぁ目安なのでしょう。

インクカートリッジ

ACアダプターが大きい

プリンター本体が小さく見える分、ACアダプタが相対的に大きく見えます。

もうちょっと小型にしてほしさ

なるべく荷物を減らしたいため、後継機種ではUSB Type-C給電が可能になるとありがたいですね。オプションのバッテリーを買う必要もなくなりますし。

連続で印刷キューを入れると反応がなくなる

これは私の環境だけかもしれません。印刷したい写真を4枚くらい連続でキューに回すと、途中で新しい印刷が始まらなくなる場合があります。
なんとなく5MB以上の写真データを送り続けるとダメなような気がしていますが、あせらず1枚ずつ印刷する運用でカバーしています。

タッチパネルに非対応

これは好みの問題です。
本機にはステータス表示や設定を操作するための液晶モニターが搭載されています。キー操作自体特に不満はありませんが、液晶が大きいのでいっそタッチパネルにしてくれた方が操作回数は減るなぁと感じました。

目論見としては、タッチパネルに不慣れな世代の利用も想定してるのかもしれません。

持ち運び用の良いケースが欲しい

持ち運ぶ際、化粧箱に全て詰め込むのが破損防止の観点でも便利だったりします。ただ、出来ればオールインワンで収納できるバッグがあるとありがたいですね。

終わりに

これまで、その場で印刷する写真ならチェキのイメージが強かったです。

今回選定したSELPHY CP1500は一般的なプリンターと同様に扱えて、かつ専用機として良好な品質で印刷が可能な一品でした。より普通のプリンターを使いたい場合には重宝するモデルだと感じました。

本体価格とインクをあわせれば20,000円を超えますが、妥協なく展示を行う目論見には合致したチョイスでした。その意味でCP1500は大正解・大成功です。

もちろんデメリットもあるわけですが、似たような活用を検討している方の参考になれば幸いです。ではでは。

ウィーーーン(印刷) ガーー(紙を戻し) ウィーーーン(印刷)がかわいい


「面白かった」「役に立った」など琴線に触れる部分があれば、スキなどのリアクションを頂けると今後書くモチベとテーマの参考になります🙏