ハリーポッターに学ぶ勝者の条件
前回のブログでは、ハリーポッターは「信じる力」の物語
であるということで書かせていただきましたが、
今回は「愛」の物語であるという点についても語らせていただきます。
私が愛の物語なんていうと陳腐なかんじに
聞こえてしまうかもしれないのですが(笑)、
ハリーポッターという物語は紛れもなく、
セブルス・スネイプとリリーのプラトニックな愛の物語であり、
リリー(ハリーの母親)とハリーの親子の愛の物語であると思うのです。
なぜそう思うかということについて、
これから書いてみたいと思います。
まず物語の中ではシリーズを通して、
ハリーポッターたちと闇の帝王であるヴォルデモート一味
との戦いが描かれていますが、
これは、ダンブルドアvsヴォルデモートの戦いであるともいえます。
その長きに渡る戦いの勝敗をわけたのは、
つまるところ
「愛の力を信じるか否か」、
もっというと
「自分が価値を感じないものに
価値を見いだすことができるかどうか」
というところになるのかなと思っています。
ヴォルデモートは、屋敷しもべ妖精(召使いのようなイメージ)や
自分より能力の劣ると思っている人、無償の愛など、
自分が取るに足らないと考えているものには、
その存在を認知しなかったり、
最後まで価値を見いだすことをしなかったため、
最終的にはそこで足元をすくわれました。
象徴的なのは、
スネイプのリリーに対するプラトニックな愛です。
かつてスネイプはヴォルデモートにリリーの命乞いをしましたが
ヴォルデモートは「スネイプがただ女を欲しかっただけ」と考え、
スネイプがもうリリーに未練はないということを信じました。
ヴォルデモートにとってはそれが合理的な理由だからです。
しかし、スネイプは自分の守護霊がリリーのものと同じになるくらい
(守護霊は幸せなことを思い浮かべて出すので大切な人に影響を受けやすい)
死後もリリーを愛し続け、リリーの息子であるハリーを
守り続けることも心に固く決めていました。
ダンブルドアがその思いに涙するほどに。
ヴォルデモートはそのスネイプのプラトニックな愛を侮ったことから、
二重スパイを許し身の破滅を招きました。
そして、もう一つ。
自分を犠牲にして息子の命を守った母親の愛。
この力を侮った結果、誤算が誤算を生み
彼の破滅を決定的なものにします。
一方、ダンブルドアはとても温かい人でありながら、
闇側の考えも追求でき、残酷な発想もしようと思えば
することができました。
清濁あわせもつ賢者というところでしょうか。
そういう意味でヴォルデモートより一枚上手でした。
ここから学べることは
一見自分が重要だと思えないことにも価値を見いだしてみる、
そのひと手間をかけられるかどうかが勝敗を分ける
ということなのだと思います。
これはマグル(魔法使えない人間)の私たちにとっても
非常に深い学びになりますよね!
色々語らせていただきましたが、こんな風に
大人が読んでこそ楽しめる要素がたくさんあるのも
ハリーポッターシリーズの魅力だと思います。
小説版(原作)を読んだことがない方がいらっしゃいましたら
ぜひ一度手にとってみてください(^o^)
一緒に語りましょう(笑)
人事コンサルタント
金森秀晃
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