織田信長の国では人殺しも窃盗も起こらなかったという話
「泣かぬなら殺してしまえホトトギス」という歌でも有名な織田信長。
比叡山延暦寺の焼き討ちなど物騒なエピソードもあるので
残忍、冷徹、人の心がないというようなイメージが
強いのではないかと思いますが
(ドラマ等でも幾度となくそういったイメージで描かれて来ましたしね!)
実はそのイメージを覆すようなエピソードも
多数存在していることはご存知ですか?
今日はその中でも私が非常に感銘を受けた
エピソードについてご紹介したいと思います。
その前に少し前提の共有から!
信長が治める国というと、荒くれ者が集って…というように
なんとなく物騒なイメージがあるかもしれませんが(笑)
実はとても治安がよく、商人が道ばたで昼寝できたり、
住む人々は窓や戸を空け放したまま寝ることができたといいます。
それは上洛の際にも同様で
信長の上洛をきっかけに都の治安が良くなったといいます。
当時は戦の習いとして乱暴狼藉、
人身売買が当たり前のように行われていたそうですが、
信長は上自分の配下の者に乱暴狼藉を一切禁止し、
一銭であろうともそれを盗んだ者は打ち首にするという禁制を出し、
部下に徹底させました。
ところが、京都御所の造営の際、
軍律を軽んじたのか我慢できなかったのか、
ある雑兵が女性の笠をめくって顔をのぞこうとしてしまいました。
それを見つけた信長は雑兵へ駆け寄り、
一刀のもとに首をはねたというエピソードがあります。
※当時の笠をめくるという行為は、現在でいえば、
公衆の場で痴漢行為を行うレベルの狼藉とのことです。
人の道に則した基準を示すこと、そしてそれを徹底すること、させること。
その軸がブレないからこそ、戦国時代を勝ち抜き、
天下統一あと一歩というところまで
時代を切り開くことができたのではないか
と感じさせてくれる私の大好きなエピソードです。
その他にも、物乞いに救いの手を差し伸べたり、
戦に向かう途中で農民が草の上で
昼寝をしているところを咎めずに素通りしたり
(むしろ、こんな風にいびきをかいて寝られる国にするのが自分の願いだと言ったそうな)
とにかく民衆や弱き者に優しく、
自身や自身の守るべきものに対して牙を剥く者、
弱いものいじめをする輩には一切容赦をしない
という姿勢が一貫していると感じられます。
そう考えると…
冷酷非道な怖い人というイメージも強い信長ですが、
実は、年を重ねてもまるで無垢な子どものようなピュアさと
思いやりをもつ永遠のガキ大将のような人
だったのではないかと考えることもできそうですよね。
私もそんな軸のある、
男気溢れるリーダーになりたいものだと改めて思いました!
人事コンサルタント
金森秀晃